関西大学 ソシオ音響スタジオ
生徒が”良い音”を体感できる場
1886年に設立され、現在は約3万人の学生が在籍する関西大学。音楽専門の学部/学科は無いものの、ソシオ音響スタジオは社会学部の三浦文夫教授や小川博司教授を中心に作られた。その経緯を三浦教授が語る。
「社会学部のメディア専攻の中に1年前から音楽の研究プログラムを用意しまして、実際に生徒たちが音楽の企画演習や映像制作実習を体験できる場として、このスタジオを設立しました。立体音響の再生システムもあるので、“良い音とは何か”を直接体感してほしいんです」
三浦教授はあのIPラジオ・サービスradikoの考案に携わった人物。そんな教授だけに、生徒たちには作品を制作すること以上の学びを見据えている。
関西大学 千里山キャンパス第3学舎に設けられた「ソシオ音響スタジオ」は、実際に生徒たちが音楽の企画演習や映像制作実習を体験できる場として2016年に設立されました。音作りからプロモートの工夫まで、メディアの送り手としての考え方や立場などを総合的に学べる環境として、実習や実技に特化した学びなら専門学校などとは異なるアプローチで設立された貴重なファシリティです。
出典:サウンド&レコーディング・マガジン ウェブ版 : 音響設備ファイル by 篠崎賢太郎
Photo:Shunsuke Nakanishi
関西大学 ソシオ音響スタジオ : レイアウト概要
ソシオ音響スタジオは「4K」の解像度をもつモニターと「ハイレゾ立体音響」を組み合わせた、映画館やコンサートホールさながらの音響設備やプロ仕様のレコーディングブースから成り、学生たちはここで、自ら作詞・作曲した音楽のライブ演奏・収録を行い、ミュージックビデオを制作し、ネットなどを利用したプロモーションにも取り組んでいます。
大学が、音響設備の軸として選んだのは、RMEのMADIネットワークと、Dolby Atmosにも対応する7.1.4レイアウトの3Dサラウンド環境。
コントロールルームとブースは、すべてRMEのMADI機器にて接続されており、もちろんハイレゾでの録音や再生にも完全対応。
優れたデジタルミキサー機能を有するRMEのオーディオインターフェイスを採用することにより、大型コンソールを導入することなく、コンパクトなコントロールサーフェスだけで、オペレーションを行えるようになっているのも特徴的です。
また、DAWソフトウェアには、PreSonusのStudioOneが採用されています。高い国内シェアを持つStudioOneは、音楽制作を学ぶのにも最適な選択です。生徒は無償版のStudio One Primeを自宅で使いプリプロを行い、スタジオのStudio One Professionalで作業をフィニッシュするというワークフローも可能になっています。
関西大学 : 主な導入機材・ソフトウェア
教育機関向けマルチライセンス
DAWソフトウェア「PreSonus Studio One」は、教育機関 設備導入向けプログラムのご用意がございます。