御茶ノ水 Rittor Base

音と映像の多目的スペース「御茶ノ水 Rittor Base」

GENELEC・RMEを導入した、マルチチャンネル対応のイベント・スペース

1979年創刊の『キーボード・マガジン』をはじめ、『ギター・マガジン』など数々の雑誌メディアを中心に“音楽する”楽しさを広めてきたリットーミュージック。そうした出版社である同社がこの度、東京・御茶ノ水に注目のイベント・スペースをオープンさせた。その名も「Rittor Base」。音楽雑誌を発行する出版社がこうした自社施設を持つことの狙いとは?また、そこに導入されているGENELEC S360A7380A、RME Digiface Danteが選ばれた経緯とは?

文・取材◎山本 昇 撮影◎八島 崇

 


 

JR御茶ノ水駅。その御茶ノ水橋口の改札を出て、目の前の交差点の信号がもし青であったなら、駅からわずか1分で辿り着くだろう。そんな好立地に2019年春にオープンしたのが「御茶ノ水 Rittor Base」だ。

御茶ノ水RittorBase:國崎氏

「私たちはRittor Baseを多目的スペースと位置づけています。実際に2019年3月のオープンからすでにセミナーやレクチャー、ライヴ、映像収録、試写会、レコーディングと、さまざまな催しを行なってきました」

こう語るのは、当施設の管理・運営を担当するリットーミュージックのスタジオ事業部長、國崎晋氏だ。サウンド・クリエイターのための専門誌『サウンド&レコーディング・マガジン』で20年にわたり編集長を務め、長くレコーディングやSRの分野を見つめながらさまざまな提言を行なってきた人物である。その彼が中心となって作り上げた“多目的スペース”とはいかなる場所なのか。國崎氏へのインタヴューを通じて掘り下げていこう。

 

独自企画を含む多彩なイベントを随時開催

かつては音楽レーベルを立ち上げるなど、音楽制作にも取り組んできたリットーミュージック。現在は『サウンド&レコーディング・マガジン』の名前を冠したDSD配信専門レーベルを、ハイレゾ配信サイトOTOTOYとのコラボレーションで運営している。Rittor Baseは、こうした試みに活用することも可能だろう。

「2010年に、DSDダウンロードを世界に先がけてスタートさせたときはスタジオを借りて制作していましたが、これからはここで録音することも検討していきたいと思っています」

雑誌メディアの自社施設というと、情報発信の意味合いも大きいと思われるが、何か参考にした例はあったのだろうか。

「参考にしたのは、私も何度か出演したことのある〈DOMMUNE〉さんでした。魅力的なイベントを日々開催し、それをストリーミングして世界中に届けるというコンセプトですね。加えて、来場者の皆さんにいい音で聴いてもらいたいので極上のスピーカーを用意しました。」

ここで催されるイベントは、雑誌と連動したものが多いのだろうか。

「そこは本当にいろいろですね。雑誌発の企画があれば、Rittor Baseとしての独自企画もあります。過去には、『ベース・マガジン』主催でエフェクターの聴き比べをしたり、独自企画として映画の試写イベントを行なったりしています」

取材に訪れた日には、ニューヨークのギター・ビルダーを描いた話題の映画『カーマイン・ストリート・ギター』の試写が行なわれていたが、単に映画の上映だけでなく、その工房が制作したギターを実際に取り寄せ、しかもゲストとして招かれたギタリストの高田漣がそれを手にトークし試奏するという、ギター好きにはたまらないプログラムとなっていた。試写会にこうした一工夫を加えることで、来場者が見聞きした体験はより特別なものとして印象付けられることだろう。そして、そうした多様なプログラムはRittor Baseという場所への期待感も抱かせる。

30〜40人というキャパシティは決して広いハコとは言えないが、その分、来場者の1人1人には濃密な体験を保証できることだろう。それを支えているのが、先ほどの國崎氏の言葉にもあるように、最新のクリエイティヴ・シーンを取材してきた立場からのこだわりを体現した映像と音響だ。映画関係者も納得させた映像設備として、4K映像に対応するSONYの超単焦点プロジェクターを導入。また、動画配信のための本格的なリモート・カメラやスイッチャーも備えている。

 

良好な音響特性の意外な理由

この部屋は元々、キリスト教系の宗教施設として礼拝にも使われていたこともあり、防音と遮音はもちろん、左右の壁は後方に広がり、天井も後方に向かって高く傾斜させるなど、定在波が生じにくい設計となっている。

「すでに防音と遮音は完璧にできていましたから、施工の際は音を整える調音に集中できました。壁の表面は石のような素材なので、そのままだと響きすぎますから、カーテンで調整できるようにしています。ただ、それほど広い容積の空間ではありませんので、狭苦しい音にもしたくありません。ある程度、開放感のある音にしたいということで、日本音響エンジニアリングさんに施工を依頼して、『AGS』という音響拡散体を多数導入しています」

さらに、調音するうえで効果的だったのが床面に使用した木材だと言う。

「ローズウッドというギターの指板にも使われる高級材で、コストはそれなりにかかりましたが、とてもいい感じの反射が得られています。いい意味で硬い音というか、硬すぎない音というか……。しっかりとした響きがあって、音がブレないんです」

御茶ノ水 Rittor Base:内観

 

GENELEC S360Aと7380Aが選ばれた経緯とは?

2018年の11月に施工が完了したRittor Baseが稼働し始めたのは、2019年の3月から。その間は主な機材について、何を導入するか、じっくりと検討する時間に充てていたという。

「こうした施設を立ち上げる場合、通常は何を入れるのかを最初に決めてから、ワイヤリングも含めて業者さんにお任せして仕上げていくのが普通らしいのですが、ここの場合は全く逆で、まず部屋を造り、何を入れるかはそれから考えることにしました。いろんな機材をお借りして聴き比べを行ない、機材の一つひとつを吟味して決めていきましたその都度ワイヤリングも自分たちで行なっていたので、なかなか大変でしたね」

御茶ノ水Rittor Base:S360APそして、注目の音響設備にはメイン・スピーカーにGENELEC S360Aとサブ・ウーファーの7380Aが導入されている。S360Aは、カテゴリーとしてはスタジオ・モニターに分けられるモデルだが、ライヴ・イベントも催されるこの場所でこの種のスピーカーを選んだのはなぜだろう。

「先ほどこの場所を多目的スペースとご紹介しましたが、本当にいろんな用途で使っていて、空いている時間には当社が発行している雑誌の機材撮影にも使用しています。そういうときにも映り込まないようにするなど、スピーカーは必要に応じて動かせるようにしておきたかったのです」

そして、最終的にS360Aを選定した理由について國崎氏はこう語る。

「S360Aが出るという情報を目にしたときから、注目していたんです。多チャンネルなイマーシヴ時代のポス・プロ用スピーカーとして、コンパクトでありながら、いままでのGENELECのラージ・スピーカー並みの音圧が出せるという記述を読んで、“ひょっとしたらぴったりなのでは?”と直感したんです。そこで試聴してみたら、思った通りの音でした。とにかく十分な音圧は欠かせなかったのですが、S360AはかなりのSPLが得られて、しかもPA的ではなくスタジオ寄りのサウンドだったというのが主な選定理由です」

数十人とは言え、それなりの人数に向けて鳴らすためには、並のスタジオ・モニターでは厳しいところだろうが、パワフルなデジタル・アンプを内蔵したS360Aであれば、その正確なサウンドを会場全体で共有できるだろう。

「私自身、長らく雑誌でパワード・モニターを推してきたこともあります(笑)。パワードのいいところは、1台1台がアンプとのマッチングがよくとれているところでしょう」

S360Aの音は、ここを訪れるエンジニア諸氏からも評価が高いという。

御茶ノ水RittorBase:7380APMなお、サブ・ウーファー7380Aの導入については、「PAスピーカーと比べてスタジオ・モニターに足りないのが低域ですが、7380Aを導入することで十分すぎるくらいの低域が得られています」と話してくれた。國崎氏はそもそも、GENELECスピーカーにはどんな印象を持っていたのだろう。

「私が最初にGENELECを聴いたのは、『サウンド&レコーディング・マガジン』の取材で訪れた、ある音楽制作現場で使われていたS30でした。そのときの驚きはいまでも忘れられません。解像度、情報量の多さ、高域の伸び、どれをとっても最高で、これこそプロの音だと衝撃を受けました。以降も、GENELECはいいスピーカーをたくさん出していて、いろんなスタジオでも耳にしてきましたが、個人的にも好きな音という印象がありますね」

 

「GLM (Genelec Loudspeaker Manager)」の使い勝手

そして、Rittor Baseを自らの手で組み上げてきた國崎氏が特に評価していたのが、室内音響の特性を理想的なものに補正する「GLM 3」だ。その効果や使い勝手について伺うと……。

「実際の音を測定してチューニングできるGLM 3の優秀さにはシビれましたね(笑)。補正前後の音の違いには本当にびっくりしました。それなりに音を整えた部屋であっても、ある程度の山・谷があるのは当然で、補正前にはあるところでピークが感じられましたが、それがピタッと消えてフラットな特性に変わったんです。また、サブ・ウーファーの設置場所も紆余曲折してこの場所に落ち着いたのですが、ご覧のとおりメイン・スピーカーとの距離がそろっていません。でも、サブ・ウーファーを含めて位相調整もしてくれるので非常に便利です。しかも、それがとても簡単に行なえるのはありがたいですね」

従来のチューニングと言えば、音響補正用の機材を物理的に足したり、あるいはグラフィック・イコライザーで特性を調整したり、お金と時間をかけて行なっていたものだが、それが「測定一発、1〜2分程度で完了」するというのだから、こうしたDSP技術の進歩には目を見張るものがある。当施設ではすでに、可動式の観客席の有無で2種類のプリセットを用意しているということだが、GLM 3のようなソリューションは運用するうえでも強力なツールとなっているようだ。

御茶ノ水RittorBase:内観

 

他の施設との差別化にも優位なマルチ・チャンネル対応

部屋の周りを見渡すと、スピーカーはメインのS360Aのほか、天井や床に小型のスピーカーが複数設置されているのに気付く。そう、ここRittor Baseはマルチ・チャンネルにも対応しているのだ。

「サラウンド用にCODA AUDIOのD5-Cubeというフルレンジ・スピーカーを8台導入して、さまざまなスピーカー・レンダリングをしています。ハイト・スピーカーも設置し、Dolby AtmosやAuro-3D、DTS:X、22.2chといったイマーシヴ・フォーマットもオリジナルのパッチを組むことで対応しています。いまどき5.1chは当たり前ですから、開設当初から立体的なイマーシヴ・サウンドに対応することを目指していました。お陰様で、そうしたサラウンド関連の催しのお話もよくいただいています」

最近は映画だけでなく、音楽作品でもマルチ・チャンネル化したものも増えているが、そうしたサウンドを映画館ではなく、このようなイベント・スペースで多くの聴衆と共有できるというのは珍しい。

「実際にやってみると、立体音響に対応したライヴ・スペースを探していた方が多かったことに気付きました。“こういう場所を探していました”という言葉はよくいただいています」

 

こだわりのデジタル・コンソールと伝送システム

Rittor Baseでは現在、伝送システムにはDanteを使用している。これを選んだ理由を尋ねると、コストを意識しながらも、クオリティにはこだわりたいという國崎氏の姿勢が浮かび上がってくる。

「コンソールはALLEN & HEATHのSQ-5なのですが、これを選んだのは、予算内のデジタル卓の中から96kHzで動くモデルを探した結果です。48kHzでもよければ選択肢は広がったのですが、これまでハイレゾを推奨してきた手前、このスペックにはこだわりたかったのです。SQ-5はプリ・アンプの音も良く、大変満足しています。そして、このデジタル・ミキサーがサポートしていることもあり、サラウンドを含めたネットワークをDanteで組むことになりました」

その伝送システムについて、國崎氏はさらにこう付け加える。

御茶ノ水RittorBase:Digiface Dante「ただ、この先はMADIに対応する機材の導入も考えられますので、RMEのDigiface Danteを用意してこれに備えています。Digiface Danteがあれば、DanteとMADIを混在してネットワークが組めますからね。また、サラウンドを構成するためのプロセッシングを行なうWindowsのノートPCにUSB3.0で接続しているDigiface Danteは、Windowsだと録音機能(Global Record)が使えるので、先日行なったサラウンドのイベントでは音声をすべて録音することができました。これはなかなか便利な機能ですね」

 

本格的な映像設備もワンオペで対応

冒頭でも触れたように、Rittor Baseは音響機材だけでなく、映像設備も充実している。

「当初はここまでちゃんとしたものを入れようとは考えていなかったんですよ。でも、SONYの超単焦点プロジェクターも、この画質を観てしまうとどうしても導入したくて(笑)。また、同じ頃に出来上がった音響スペース「Artware hub」を見学させていただいたときに気になったのがリモート・カメラでした。映像設備として、当初は普通のカムコーダーを2〜3台購入するつもりだったのですが、そこで見たリモート・カメラがあまりに素晴らしくて。“これがあれば映像もワンマン・オペレーションで扱えるのでは”と思い、カメラ2台とスイッチャーを導入しました」

では、気になるイベント開催時のオペレーションはどのように行なっているのだろう。

「ここではオペレーターに常駐してもらっているわけではありません。卓のマニュアルも通勤中に隅から隅まで自分で読み込んで、なんとか使いこなせるようになりました。スイッチャーとリモート・コントローラーをコンソールの隣に置いて、いまでは完全に私1人で映像と音を制御できています」

 

 

音楽やミュージシャンの素晴らしさを届けたい

御茶ノ水RittorBase:國崎氏今後、Rittor Baseがどんなスペースとして展開していくのか。國崎氏は少し先の未来について、このように語ってくれた。
「私自身、当初は想定していなかった使い方−−−例えばレコーディングも最初はそんなにやるつもりはなかったのですが、イベントに出演してくれたバンドから“この部屋が気に入ったので、録音に使わせてください”という要望があり、実際に録音も行ないましたし、映画の試写会も予定していたわけではありませんが、お陰様で好評です。用途を絞ることなく、何にでも対応できるようにと考えていたのが、いい形で転がり始めていますので、これからも予期しないことをいろいろできるといいなと思っています。そして、いいカメラも導入しましたので(笑)、生中継を含めた動画配信も、もっと増やしていきたいですね。ただ、ワンマン・オペレーションは大変なので、さすがに毎日というわけにはいきませんけれど(笑)」

最後に、雑誌作りからイベント運営へ、形を変えても読者やオーディエンスに伝えたいことは何かと尋ねると、このような答が返ってきた。
「それはずっと変わらなくて、“これは”と思う音楽の良さ、プレイヤーの素晴らしさを1人でも多くの人に知ってもらいたいということに尽きます。雑誌やイベントなどメディアを変えながら、そんなことをやっているわけですね。だからこそ、基本的にここはハコ貸しをしません。こちらが主催、もしくは共催という形にこだわってイベントのクオリティを担保して、リットーミュージックとしてお勧めできるものをどんどん発信していきたいと思っています」


導入機材

GENELEC S360A

GENELEC S360A

音声の解像度や音質を損なわずにハイSPL出力を提供するスタジオ・モニター

GENELEC 7380A

GENELEC 7380A

SAMファミリーの低域をさらに強化するGenelecのフラッグシップ・スタジオ・サブウーファー

RME Digiface Dante

RME Digiface Dante

256チャンネル 192 kHz Dante – MADI対応USB オーディオインターフェイス / コンバーター

 


 

御茶ノ水RittorBase御茶ノ水Rittor Base

リットーミュージックが楽器の街・御茶ノ水に開設した多目的スペースです。楽器の音が理想的に響く環境を整え、機材も最高のものを用意しました。

公式サイト

筑波大学

筑波大学 : 全学生がFinale、Maxを利用可能

筑波大学 : 全学計算機システムでFinaleおよびMaxを導入茨城県つくば市にある 筑波大学 では、全学生が利用できる全学計算機システムで、楽譜作成ソフトウェアFinale、および音楽制作でも用いられるプログラミング・ソフトウェアMaxを導入しています。

これらのソフトウェアは、研究室や学部単位ではなく全学計算機システムで導入されており、東西1km、南北5kmに及ぶ筑波大学の広大なキャンパス内のどこの端末でも使用可能となっています。

 

 

情報メディア創成学類では音楽も扱う

筑波大学 : 情報学群 情報メディア創成学類のキャンパス同大学の情報学群 情報メディア創成学類では、ネットワーク情報社会に不可欠な基盤的技術の分野や、Web・映像・音楽などの多種多様な情報をコンテンツとして扱い流通させる分野において、革新的技術や科学的理論を創造的に生み出すことができる人材養成のための教育を行っています。

 

 

 

人と音の情報科学研究室(LSPC)での取り組み

筑波大学 : 音楽情報科学研究室でのゼミ風景同学類に属する教員の研究室の1つである「人と音の情報学研究室(LSPC)」では、音合成・認知・情動・音環境など、音や音楽を中心とする学際領域に属する研究を行っています。

この研究室で学ぶ学生は、「歌唱の難易度に関わる要因の分析」「ポピュラー曲におけるサビ等のパートの認知」「RWC データベースによる楽器音の分析」「ジャズの即興演奏の比較分析」「機械学習を用いたジャンルや作曲家の識別」など、総合大学ならではのアカデミックなアプローチに基づいたユニークな音楽研究を行なっています。

 

 

授業の資料作成にFinaleを活用

筑波大学 : Finaleの活用Finaleは全学計算機システム以外でも音楽研究を行う個別の研究室に導入されており、学生や教員の間では教材やプレゼンテーション資料、論文等に掲載する譜例の作成にも活用されています。

 

 

 

Maxの活用

筑波大学 : Maxで制作したMIDI楽器音のテスト聴取のパッチ学部の3、4年生を対象とした「情報メディア実験」という実験科目では、基本的なプログラミング言語を学んだ10名程度の受講者を対象にMaxについて講義を行い、またパッチ制作等の課題を課しています。

多くの学生は、この実験科目の初日に初めてMaxに触れますが、C, Ruby, Python 等の慣れ親しんだプログラミング言語・環境とは全く異質の利用方法のため、面白がって課題に取り組んでいます。実験科目の終了時には各人の作品が提出されますが、中には自作VSTを用いた再生パッチなど、力の入った作品も多く見られるとのことです。

 

 

Finale及びMaxの選定理由

筑波大学において、数ある楽譜作成ソフトウェアの中からFinaleが選ばれた理由は、これが楽譜作成ソフトウェアとして一般的に使われているためです。またMaxについては、これがコンピュータ音楽研究・制作のde facto 標準であり、またプログラミング環境としても特異で興味深いと評価されたためです。

一般授業での利用としては、学部の3、4年生を対象とした講義科目「音楽・音響情報処理」があり、ここではFinaleおよびMaxをはじめとした音を扱うソフトウェアの概略が紹介され、毎年およそ50~60名の学生が受講しています。

 


 

製品詳細

MakeMusic Finale

世界標準の楽譜作成ソフトウェア

Cycling ’74 Max

アーティストのためのビジュアル・プログラミング・ソフトウェア

 


 

教育機関向けライセンス・プログラム

教育機関における制作や研究をサポートし、音楽・芸術の未来を担う方々を支援する優遇購入制度をご用意しています。

教育機関窓口はこちら

 

東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス

イマーシブ・オーディオ/MADIがキーワードの最新鋭スタジオ

昨年創立111周年を迎え、その記念プロジェクトであった中目黒・代官山キャンパスを今年4月に開校した 東京音楽大学 。その注目事項として、イマーシブ・オーディオ環境とMADI接続のレコーディング・システムを整えたスタジオの設立が挙げられる。さらに、学生指導用としてPRESONUS Studio Oneなどのソフトウェアも導入されたという。ここでは関係者に話を伺い、その実像に迫っていこう。

 

出典:東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス by サウンド&レコーディング・マガジン編集部 2019年11月19日
撮影:八島崇

東京音楽大学

サウンド&レコーディング・マガジン 特別記事

東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス 〜イマーシブ環境を実現したスタジオと充実のソフトウェア〜

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東京音楽大学 : 主な導入機材

Genelec 8341A

8351B SAM™ スタジオ・モニター

3ウェイ・ポイントソース・デザインの革命である8351は、ユニークなデザイン、コンパクトなサイズ、そしてパフォーマンスに優れたジェネレック集大成の同軸モニター

Genelec 1234A

1234A SAM™ スタジオ・モニター

最高レベルの期待を上回るべく設計された1234A SAM™ スタジオ・モニターは、プロフェッショナルが求める全ての機能セットを備えた信頼できる選択肢です。

Genelec 1238AC

1238AC SAM™ スタジオ・モニター

数十年に渡るエンジニアリングにおける実績と、あらゆるSAM™ツールにより形作られた1238ACは、価値あるセンター・チャンネルです。

Genelec 1238DF

1238DF SAM™ スタジオ・モニター

外部サブウーファーとの併用向けにデザインされた1238DFは、RAM Lリモート・アンプ・モジュールで、コンパクトな筐体でありながらビッグなパフォーマンスを提供します。

RME MADIface XT

MADIface XT

MADI 3系統搭載 196イン/198アウト 192kHz USB 3.0 オーディオ・インターフェイス

RME Micstasy

Micstasy

8チャンネル 192kHzフルレンジプリアンプ・ADコンバーター

 

授業で活用されるソフトウェア

MakeMusic Finale

Finale

楽譜作成ソフトウェア

PreSonus StudioOne

Studio One

DAWソフトウェア

Cycling '74 Max

Max

オブジェクト・プログラミング・ソフトウェア

教育機関向けマルチライセンスの詳細

関西大学 ソシオ音響スタジオ

生徒が”良い音”を体感できる場

1886年に設立され、現在は約3万人の学生が在籍する関西大学。音楽専門の学部/学科は無いものの、ソシオ音響スタジオは社会学部の三浦文夫教授や小川博司教授を中心に作られた。その経緯を三浦教授が語る。

「社会学部のメディア専攻の中に1年前から音楽の研究プログラムを用意しまして、実際に生徒たちが音楽の企画演習や映像制作実習を体験できる場として、このスタジオを設立しました。立体音響の再生システムもあるので、“良い音とは何か”を直接体感してほしいんです」

三浦教授はあのIPラジオ・サービスradikoの考案に携わった人物。そんな教授だけに、生徒たちには作品を制作すること以上の学びを見据えている。

関西大学 千里山キャンパス第3学舎に設けられた「ソシオ音響スタジオ」は、実際に生徒たちが音楽の企画演習や映像制作実習を体験できる場として2016年に設立されました。音作りからプロモートの工夫まで、メディアの送り手としての考え方や立場などを総合的に学べる環境として、実習や実技に特化した学びなら専門学校などとは異なるアプローチで設立された貴重なファシリティです。

 

出展:サウンド&レコーディング・マガジン ウェブ版 : 音響設備ファイル by 篠崎賢太郎
Photo:Shunsuke Nakanishi

 

サウンド&レコーディング・マガジン Web版記事

【音響設備ファイル Vol.4】 関西大学 ソシオ音響スタジオ

記事を読む

 


 

関西大学 ソシオ音響スタジオ : レイアウト概要

ソシオ音響スタジオは「4K」の解像度をもつモニターと「ハイレゾ立体音響」を組み合わせた、映画館やコンサートホールさながらの音響設備やプロ仕様のレコーディングブースから成り、学生たちはここで、自ら作詞・作曲した音楽のライブ演奏・収録を行い、ミュージックビデオを制作し、ネットなどを利用したプロモーションにも取り組んでいます。
大学が、音響設備の軸として選んだのは、RMEのMADIネットワークと、Dolby Atmosにも対応する7.1.4レイアウトの3Dサラウンド環境。

関西大学 ソシオ音響スタジオ : 配線図

 

コントロールルームとブースは、すべてRMEのMADI機器にて接続されており、もちろんハイレゾでの録音や再生にも完全対応。

優れたデジタルミキサー機能を有するRMEのオーディオインターフェイスを採用することにより、大型コンソールを導入することなく、コンパクトなコントロールサーフェスだけで、オペレーションを行えるようになっているのも特徴的です。

また、DAWソフトウェアには、PreSonusのStudioOneが採用されています。高い国内シェアを持つStudioOneは、音楽制作を学ぶのにも最適な選択です。生徒は無償版のStudio One Primeを自宅で使いプリプロを行い、スタジオのStudio One Professionalで作業をフィニッシュするというワークフローも可能になっています。

 


関西大学 : 主な導入機材・ソフトウェア

MADIface XT

3系統のMADIを搭載した 192kHz対応 USB 3.0 オーディオ・インターフェイス

OctaMic XTC

MADI対応 8チャンネル デジタル制御マイクプリアンプ & マルチ・フォーマットI/O

ADI-8 QS(M)

MADI対応 アナログ&デジタルリミッター搭載 8チャンネル 192kHz AD/DAコンバーター

StudioOne Professional

圧倒的なサウンド・クオリティと直感的な音楽制作環境。次世代のDAWソフトウェア

教育機関向けマルチライセンス

DAWソフトウェア「PreSonus Studio One」は、教育機関 設備導入向けプログラムのご用意がございます。

詳細を見る

株式会社カプコン

3Dオーディオ制作に対応したスタジオとしてリニューアル

 

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ビクタースタジオ

日本を代表する音楽スタジオであるビクタースタジオは、Genelecのスタジオ・モニターを日本で最初に導入した商用スタジオでもあります。1940年、東京・築地に開設され約半世紀にわたり、日本の音楽シーンを牽引してきたスタジオがGenelecを選んだ理由とは?

Genelecの詳細な事例記事を読む

GZ-TOKYO

GZ-TOKYO ROPPONGIは、名古屋の株式会社Zaxxが東京の2番目の拠点として開設した大規模なポストプロダクション・ファシリティ。広大な1フロアに6部屋の編集室と、2部屋のMAルームを擁し、MAルームのうち1部屋はDolby Atmosの作業にも対応。あらゆるポストプロダクション作業に対応する、まさしく最新・最先端のファシリティです。

 

Genelecの詳細な事例記事を読む

東映株式会社 DUB1

日本初のDolby Atmos対応ダビング・ステージ

東映東京撮影所のダビング・ステージ「DUB1」の設計にあたりプロジェクト・チームが目指したのは、現時点での最高では無く一歩先でした。一歩先という言葉には、日本初のDolby Atmos対応ということだけでなく、正確な音響再生を実現するための色々な技術的な試みが含まれています。スタジオの施工を任された株式会社ソナ の中原氏がどのように考え部屋を作り、どのような工夫がされているのか。そしてRMEは、「DUB1」でどう活躍しているのでしょうか。

 

RMEの詳細な導入事例を読む

IMAGICA東京映像センター試写室

「ナチュラルな再生」と「安心して聴ける音」を目指して

IMAGICA東京映像センター試写室といえば、日本映画史に残る数々の映画がこのスクリーンに映し出され、映画に携わる多くのプロフェッショナルが、その厳しい目と耳で出来上がった映画を公開にむけてチェックするために、関係者に向けの試写が毎日のように行われている日本映画界にとって非常に重要な現場、そして、業界のリファレンスとなる試写室となります。この試写室で、どのようなニーズがあり、どうしてRMEが選ばれたのか、貴重な検証結果と共に実際の導入事例をご紹介します。

 

RMEの詳細な導入事例を読む

株式会社サウンド・シティ

64ch MADIシステム導入の理由

今後、コンサートSRの世界も含め広くレコード会社やアーティスト・サイドからの依頼に応じて、専門のエンジニアを最新のレコーディング・システムと共に現場に派遣し、高品位な収録を行う事業をスタートさせた株式会社サウンド・シティの選択は、RMEのMADIシステムでした。

導入の理由とシステムの詳細に迫る、導入事例記事。

 

RMEの詳細な導入事例を読む

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