株式会社ソノロジックデザイン

LANケーブル一本で電源も含むすべての伝送が行えるGenelecのSmart IPスピーカーで実現。ゲーム/VRのサウンドを中心に第一線で活躍する牛島正人氏が作った、すべてがDante接続という大変先進的なイマーシブ対応スタジオとは一体どのようなものなのか? 株式会社ソノロジックデザインの代表取締役でありサウンド・デザイナーである牛島正人氏にお話をお聞きしました。


― スタジオを作った経緯をお聞かせいただけますか?

牛島氏(以下、敬称略):スタジオを作った経緯は、7.1.4だったりイマーシブなオーディオのサウンド制作が求められるようになったからです。

 

― スタジオのコンセプトはどのようなものなのでしょうか?

牛島:コンセプトは、アナログ的な要素を一切排除したかったということがあって基本的にはこのスタジオをAudio overIP /Dante にフルデジタルで対応しているスタジオになります。

Ferrofish Pulse 16 DX は、どの様な用途で使用しているのでしょうか?

牛島:Danteで構築すると、サブとAVアンプに対応製品がないんですよね。
なので、Dolby Atmos試聴の為にAVアンプ、DENON AVR-X4700HのアウトをDanteにインプットするため
サブウーファーのDanteアウトをアナログ一本使うためにPulse16DXをいれています。
スピーカーへはYAMAHA SWR2310-28GTのスイッチハブから接続しています。

 

― フォーリーの部屋もあると言うのは珍しいですよね。

牛島:私自身ゲームサウンドの制作が主な業務になるんですけれども、やっぱりライブラリーでは足りない音だったり、ちょっとした加工したい音、特殊な音っていうのを録りたいケースは非常に多いので、そのためにフォーリースタジオを作りました。

 

 

GenelecのSmart IP 設備スピーカー「4430」 カラーは特注色でRALから選択

― 今回スピーカーにGenelec Smart IP 設備スピーカー「4430」を採用されてますが、採用に至った経緯をお聞かせください。

牛島:Genelec のスピーカーは長年個人的にも使っていたので、自分の中でのリファレンスになっている部分があったので採用したのがひとつ、あともう1つは、Dante、つまりAudio Over IPに対応していて、LANケーブル1本で電源も音声信号も渡せるというところが一番大きな理由でした。このスタジオは、今、7.1.4のスピーカーレイアウトを組んでいるのですが、頂くプロジェクトによっては違うスピーカーレイアウトに変更しなければいけないという可能性もあるので、そういった変更に柔軟に対応できるようにするために、このスピーカーを選んでいます。通常のステレオ、5.1、7.1というフォーマットも対応できるようにしてますし、Dolby Atmos Homeにも対応しているスタジオです。ゲームのサウンド制作においてもオブジェクトオーディオの導入が進んでいますので、その作業にも対応できるように環境を組んでいます。

― LANケーブル一本で電源も含むすべての伝送が行えるGenelec の Smart IP 設備スピーカ「4430」にはどのような利点があるとお考えでしょうか?

牛島:まずアナログ要素がないので、ノイズの心配をする必要もないですよね。あとはEQとかディレイの調整とかも細かくできるシステムを組んでいて、スタジオのルームアコースティックは必要十分に設計してもらっていますから、Smart IPシステムでも十分に対応できるというふうに判断してこのスピーカーを選んでいます。ただ、LANケーブル1本で電源まで全て供給しているので、スピーカー出力の音圧レベルに関しては正直ちょっと心配はしてました。しかしスペックをよく調べると50ワットの最大電圧容量にも対応できているということで、このスタジオでも79デシベルの出力レベルで再生できているので、こういったコンパクトなスタジオには必要十分な出力レベルは出ると思ってます。

― スピーカーの音に関してはどのような感想をお持ちでしょうか?

牛島:Smart IPの基本的な音色は、Genelecの他のモデルと何ら変わりはないですね。アナログ的な要素が皆無なシステムなので、個人的にはよりはっきりとした正確性を感じています。私自身は波形が持つ本来の音をそのまま聴けている感覚があり、サウンド・デザインの業務を主としている私には非常に適した出音だと感じています。LANケーブルのみで接続が完結するSmart IPに期待した通りのキャラクターで、費用対効果の面も含め非常に満足しています。

 


いかがでしたでしょうか。インタビューの内容は以下のビデオでもご覧いただけますので、是非あわせてご覧ください。


 

牛島 正人
株式会社ソノロジックデザイン 代表取締役/サウンドデザイナー

Berklee College of Music Music Synthesis 学科にて音響/音楽理論を習得。帰国後サウンドデザイナーとしてキャリアをスタート、WWEシリーズでは約3年間サウンドデザイン/ディレクション/仕様作成/通訳担当。2015年フリーランスサウンドデザイナーとして独立。2021年4月、株式会社ソノロジックデザインとして法人化。ゲーム業界を中心にサウンドデザイン/ディレクション/仕様作成も含めた統合的なオーディオプロダクションサービスを提供。2017年3月〜2022年3月、audiokinetic株式会社プロダクトエキスパート担当。

 


導入機材

GENELEC 4430

1本のCATケーブルを介して電源、オーディオおよびスピーカーの管理を提供する設備用スピーカー

GENELEC 7360

マルチチャンネル・オーディオに対応し、低域で完璧な精度を提供するスマートなサブウーファー

Ferrofish Pulse16 DX +24

16チャンネル・アナログ <> Dante / MADI / ADATコンバーター


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