InterBEE 2019 出展情報

InterBEE 2019で最新ツールをご体験ください

株式会社エムアイセブンジャパンの法人営業窓口 ( MUSIC EcoSystems | BIZ )は、2019年11月13日~15日まで幕張メッセで開催される国際放送機器展に出展いたします。

Genelec


(株)ジェネレックジャパン
1307 / ホール1

展示詳細

MI7


(株)エムアイセブンジャパン
1308 / ホール1

展示詳細

Synthax


(株)シンタックスジャパン
1309 / ホール1

展示詳細

AustrianAudio


Austrian Audio
1106 / ホール1

特設詳細

今年は、(株)エムアイセブンジャパンと(株)シンタックスジャパンが合同でブース展開し、MUSIC EcoSystems | BIZの活動を体現する「Network Audio」「Live」「Production」 という3つのセクションに分けた展示を行います。

▶︎ Network Audio セクション
AVB (Audio Video Bridging) という、米国電気電子学会(IEEE)が定めた、オーディオとビデオのためのネットワーク伝送規格をサポートしたオーディオインターフェイス、AD/DA、デジタルミキサーを展示。

▶︎ Live セクション
ライブの現場で現在一般的に使われている、Dante/MADIを中心とした、ライブ現場で「今使える」ソリューションをご紹介。鉄壁の安定性を品質を誇るRMEのソリューションをはじめ、FerrofishのAD/DAやコンバーターまで、昨今のライブレコーディングの必須アイテムを中心とした展示。

▶︎ Production セクション
レコーディングからマスタリングまで、従来のプロダクションフローに、プレミアムな選択肢を提案する展示を行います。

 

マイクは、元AKGのエンジニアが手がけるハンドメイド・カプセル搭載のAustrian Audioと、おなじみBlue Microphones。マイクプリとオーディオインターフェイスは、信頼のRME。DAWソフトウェアは、そのオーディオエンジンの秀逸さからマスタリングソフトとして著名なSEQUOIA。 そして、モニタースピーカーは、もちろん、デファクトスタンダードのGENELEC。音の入り口から出口まで、MUSIC EcoSystems | BIZで取り扱うアイテムを総動員させた展示です。

また、エムアイセブンジャパンの取扱ブランドの中、最も代表的な「PreSonus」と「RME」については、ブランドにフォーカスしたハンズオン・コーナーを設置。さらに、今年は、デモコーナーでのライブパフォーマンスや講演も実施いたします。

さらに、エムアイセブンジャパンとシンタックスジャパンの合同ブースの隣に位置する(株)ジェネレックジャパンのブースでは、今年も7.1.4chイマーシブ音源をじっくりと着席してご試聴頂けるブースを展開いたします。同軸モニターであるThe Onesファミリーの新製品、8361A / 8351B / W371Aのご紹介をはじめ、パーソナライズされたHRTF(頭部伝達関数)の測定でヘッドフォン・モニタリングを再定義するソフトウェア・テクノロジー「Aural ID」のプレゼンテーション、またイマーシブ・オーディオの収録に関するセミナーなどを会期中の3日間に渡り開催いたします。

出展概要、デモ・講演のスケジュールは、下記よりご確認ください。

 


 

出展概要

名称 (第55回)2019年国際放送機器展
International Broadcast Equipment Exhibition 2019
会期 11月13日(水)10:00~17:30
11月14日(木)10:00~17:30
11月15日(金)10:00~17:00
会場 幕張メッセ アクセス
ブース (株)ジェネレックジャパン: 1307 / ホール1
(株)エムアイセブンジャパン: 1308 / ホール1
(株)シンタックスジャパン: 1309 / ホール1
特設 Austrian Audio 特設会場
INTER BEE EXPERIENCE X-Microphone: 1106 / ホール1
入場 無料(全来場者登録入場制)
詳細 InterBEE ONLINE
(株)エムアイセブンジャパン展示詳細
(株)ジェネレックジャパン展示詳細
(株)シンタックスジャパン展示詳細

 


 

公演一覧

 

MI7創立15周年ディスク
Immersive Audio Reference Disk 「BLOOM OF SOUND」試聴会

Mitsuhashi全日 11:00-11:30 | Genelec Booth


三橋 武
株式会社エムアイセブンジャパン
B2Bセールス・ディレクター

 

公演詳細

 

Genelec「Aural ID」とはなにか?

全日 12:00-12:30 | Genelec Booth


岡安 啓幸
音響作家/楽器デザイナー/プログラマー

公演詳細

次世代ネットワーク・オーディオ「AVB」ベーシック・セミナー

全日 12:30-13:00 | MI7/Synthax Booth


Max Holtmann
RMEシニア・プロダクト・マネージャー

公演詳細

Immersive Audio : チャンネルベースからシーンベースまで
方法論 / マイクロフォン・テクニック / ワークフロー

Florian全日 13:30-14:00 | Genelec Booth


フローリアン・カメラー
ORFオーストリア放送協会 サウンド・エンジニア / EBU PLOUDグループ 代表 / AES(Audio Engineering Society) メンバー

公演詳細

PreSonus StudioLiveシリーズIII S ハンズオン・セミナー

Laz-Harris全日 14:00-14:30 | MI7/Synthax Booth


Laz Harris ラズ・ハリス
PreSonus Audio Electronics APACセールス・マネージャー

公演詳細

GENELEC presents “Immersive Audio”

全日 15:00-15:30 | Genelec Booth


Mick沢口
沢口音楽工房 UNAMAS- Label 代表 / Fellow member AES and ips

公演詳細

ライブレコーディングの現場で「今」求められているもの

全日 15:30-16:00 | MI7/Synthax Booth


村上 輝生 Teruo “Mu-” Murakami
フリーランスエンジニア

公演詳細

世界初!ハイレゾ・アンビソニックスのアルバム制作について

Enatsu全日 16:00-16:30 | Genelec Booth


江夏 正晃
株式会社マリモレコーズ 代表

公演詳細

Softubeライブ&ワークショップ

Kabuki13日(水), 14日(木) 17:00-17:30 | MI7/Syntahx Booth


Kabuki
音楽プロデューサー

公演詳細

イマーシブ録音の最先ノウハウと実践:Mick 沢口氏

日本が世界に誇るハイレゾ・イマーシブ・レーベル「UNAMAS」代表の Mick沢口氏による、貴重なイマーシブ解説。氏が5年をかけて軽井沢で行なってきた「クラシックシリーズ」でのイマーシブ録音、そのハイトマイクの配置方法を実際の作品を聞きながら徹底解説した貴重な講演。マイキングだけではなく、録音機材や録音技法まで、実践的なレクチャーが行われた


MI7グループ主催のセミナーイベント「Media Innovation Workshop vol.2」

「最先端の音響で、全てのビジネスを一歩先へ。」

第2回目となる2019年5月、イマーシブ・オーディオ(立体音響・没入型サラウンド)に関するワークショップが国内3箇所で開催された。

 

現在、音楽だけなく様々な業界でニーズが高まっている「イマーシブ・オーディオ」。今回は、イマーシブの現場の最前線で世界的に活躍される3名が登壇された。

ORFオーストリア放送協会のフローリアン・カメラー氏、”サラウンド将軍” Mick沢口氏、そして、日本初のAmbisonicsアルバム制作者 江夏正晃氏。各講師より、イマーシブに関連する基礎知識や録音/再生技術、また制作した作品の紹介や、より実践的なノウハウについてお話し頂いた。

 

ワークショップ詳細

 


講師

Mick沢口氏

Mick沢口

沢口音楽工房 UNAMAS- Label 代表

Fellow member AES and ips

 

1971年千葉工業大学 電子工学科卒、同年 NHK入局。ドラマミキサーとして「芸術祭大賞」「放送文化基金賞」「IBC ノンブルドール賞」「バチカン希望賞」など受賞作を担当。1985年以降はサラウンド制作に取り組み海外からは「サラウンド将軍」と敬愛されている。2007年より高品質音楽制作のためのレーベル「UNAMAS レーベル」を立ち上げ、さらにサラウンド音楽ソフトを広めるべく「UNAMAS-HUG / J」を 2011年にスタートし 24bit/96kHz、24bit/192kHz での高品質音楽配信による制作および CD制作サービスを行う。2013年の第20回日本プロ音楽録音賞で初部門設置となったノンパッケージ部門 2CHで深町純『黎明』(UNAHQ-2003)が優秀賞を受賞。2015年には第22回日本プロ音楽録音賞・ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで『The Art of Fugue(フーガの技法)』が優秀賞を、続く第23回では、ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで『Death and the Maiden』が優秀賞を受賞。さらに第24回日本プロ音楽録音賞の前同部門において最優秀賞を受賞、第25回日本プロ音楽録音賞・ハイレゾリュージョン部門「クラシック、ジャズ、フュージョン」において最優秀賞・スタジオ賞を受賞。日本プロ音楽録音賞4年連続受賞の快挙を成し遂げる……ハイレゾ時代のソフト制作が如何にあるべきかを体現し、シーンを牽引しつづけている。

http://unamas-label-jp.net/

 


 

最初に

実際のレクチャーの中では、全ての音源がイマーシブセットアップされたGenelec スピーカーを通じてハイレゾ再生されていましたが、このレポート記事の中では全ての人がレクチャーの追体験をできるように、音源の販売サイト(試聴オプションあり)のリンクを記載しました。(ヘッドフォンでの試聴を行う方はHPLの方をお選びください)

【試聴音源 記載例】

Death and the Maiden

Franz Schubert / No-14 in D minor Death and the Maiden
UNAMAS Strings Quintet(2016/4/22)

試聴音源:HPL 9版の購入はこちら
試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版の購入はこちら
録音会場の詳細レポートはこちら

 

 

 


ワークショップ概要

最初のセクションでは、没入感サラウンド(イマーシブサラウンド)では、どのような空間表現が可能なのか、3つの異なるアプローチに対して、それぞれの成功の鍵がTIPSとして紹介された。

 

【Type-01】  自然な3D空間再現

  • 具体的な作品例:クラシック音楽の録音、ライブコンサート、スポーツ放送
  • 成功の鍵:マイキング(効果的なマイキングが必要)

【Type-02】創造型3D空間構築

  • 具体的な作品例:コンピューター音楽、メディア・アート、イベント音響
  • 成功の鍵:サウンド・デザイン(事前に設計図を描くことが必要)

【Type-03】自然音空間再現

  • 具体的な作品例:サウンドスケープ、フィールドレコーディング
  • 成功の鍵:忍耐と幸運(良い音が取れるまで粘ることが必要!)

 

続いて次のセクションでは、それぞれのイマーシブ・オーディオの「タイプ」に対しての詳細な説明があった。

 

 


 

【Type-01】自然な3D表現

イマーシブ・オーディオの表現手法のひとつは「自然な3D表現」であり、UNAMASは、7.1.4ch(=11.1ch)にフォーカスを当て制作を展開しているが、Hight 4chのマイキングは固定ではなく、その作品をどのような音にしたいかによって都度変化するとの事。そして、この後、実際に各作品ごとにどのようにHightマイクを配置しているかが詳しく解説された。

UNAMASのイマーシブ・アプローチは、7.1chメインマイク+音楽表現別に最適化した4chのトータル12chで構成され、サンプルレート192kHz のPCMで制作が行われる。奏者がリスナーを取り囲むように円周に配置された「Subjective Surround (主観的サラウンド)」を特徴としており、そのため奇数のアンサンブル編成を基本として録音されている。またミックス作業時にプラグインは使わず、すべて録音段階でバランスを作り上げてゆくのだそうだ。

7.1chのメイン・マイキングは以下の通りである。Neumann KM133Dが5本と、Sanken CO-100Kを2本、そしてBrauner Phantom Classicという構成だ。

7.1.4ch main

 

そして、毎回ポジションが変化する4chのHightマイクの解りやすい例として以下の2種類のパターンが提示された。

初期反射音を捉えるために上向きにマイクを配置した例と、マイクを2階席に設置しホールの響きを豊かに捉える例である。

フローリアン・カメラー氏のアプローチとは異なるが、理論ではなく音楽的感覚を重視する沢口氏らしいアプローチと言える。

4ch hight

 

なお、マイクポジションとは話が異なるが、録音時の機材の接続は以下の通り。ステージ上のマイクをRME Micstasyに集め、MADIケーブル1本で、コントロールームのRME MADI Routerへ伝送。それぞれのI/Oに分配して、Pyramix、SEQUOIAなど複数のレコーダーへと録音をする。極めてシンプルな構成だ。

Recording Setup

 

そして、「ホールの豊かな響を捉えた例」として、《ViVa The Four Seasons》の収録で実際に使われたマイキングが紹介された。メインマイクは「スパイダー・ツリー」と呼ばれる、奏者を上から狙うセッティングで固定。ハイトマイクは、(1)ステージからSony C100を客席に向かって立てる (2)バルコニー席からSanken CUW-180でステージを狙う の2種類を展開した。

 

FourSeasons

 

ViVa The Four Seasons(A.Vivaldi Concerto NO-1_NO-04)
UNAMAS Strings Sextet(2019/6/30)

試聴音源:HPL 9版はこちら
試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版はこちら

 

会場では、実際の楽曲を11.1chで試聴。疾走感のある猛々しい演奏、そして素晴らしい空気感の再現に、録音時のホールの緊張感までもが会場にも伝播したような感覚だった。

ViVa The Four Seasons

ViVa The Four Seasons


 

次に「天井初期反射音を捉えた例」として、UNAMASクラッシックシリーズ、初期の名盤:The ART of FUGUEのマイキングが紹介された。

 

J.S.Bach / The ART ofFUGUE BWV-1080

UNAMAS FUGUE QUINTET(2015/06/04)

試聴音源:HPL 9版はこちら
試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版はこちら
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フーガは、単独楽器の音がメインなので、ホールで響く豊かなアンサンブル音を捉えるよりは、初期反射を捉えて音楽を補強するということで、ハイトチャンネル用のマイクは、天井の反射板からの初期反射を狙うべく、ステージ上に上向きにて設置しているのが特徴的だ。

The Art of Fugue

The Art of Fugue


 

次の例として紹介されたのは、シューベルト第14作目にして晩年の名曲と言われる「死と乙女 :Death and the Maiden」の録音。この作品は、ダイナミックで勢いがあるアンサンブルということで、ステージのエッジに客席の方向にむけて設置したハイトマイクにて、アンサンブルの残響が客席方向へ飛んでいく様子が見事に収録されている。

 

Death and the Maiden

Franz Schubert / No-14 in D minor Death and the Maiden
UNAMAS Strings Quintet(2016/4/22)

試聴音源:HPL 9版の購入はこちら
試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版の購入はこちら
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Death and Maiden

Death and Maiden

 


年代順に紹介されてゆくアルバムたち。つぎの作品は、2017年に録音された、ピョートル・チャイコフスキー最後の室内楽曲。弦楽六重奏曲《フィレンツェの思い出》(Souvenir de Florence)OP-70である。

 

Florence

P.I.Tschaikovsky / op-70 Souvenir de Florence
Unamas Strings Septet(2017/06/23)

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試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版の購入はこちら
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この作品は、編成も大きいため、十分な響きがホールに拡散するはずということで、この作品から初めてステージ上部の合唱バルコニー席にハイト・マイクを設置。メインマイクとハイト・マイクとの距離はおおよそ12mである。

Souvenir de Florence

2F balcony

 


 

そして、最後に紹介されたアルバム「Touch of Contra Bass」では、ヴァイオリン2・チェロ1・コントラバス1という非常に重厚な編成のホール客席側の響きを多く捉えることを目的として、ハイト・マイクは、2F客席中央部へと設置された。

ステージからは約20mもの距離となっている。

 

UNAHQ 2014 Touch of ContraBass

Touch of Contra Bass
UNAMAS Strings Septet(2018/08/25)

試聴音源:HPL 9版の購入はこちら
試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版の購入はこちら
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Touch of Contra Bass

2F Center

 

以上、氏が5~6年をかけて軽井沢の大賀ホールで収録した「Classic シリーズ」をハイト・マイクの違いという切り口で音源を紹介し、【Type-01】 自然な3D空間再現 というアプローチにおいて、いかにマイキング(マイクポジション)が重要の説明となった。

 


 

 

【Type-02】創造型3D空間構築

Type-02は、マルチトラックの音源からイマーシブをデザインし構築する手法。「レコーディング」ではなく「クリエイト」の分野からのアプローチだ。既存曲ではなく新規作品のため、制作段階で最終的な空間を見据えた音づくりを行ってゆく。後の”Session 3”で紹介する江夏氏の作品はAmbisonicsを前提に作曲されており、まさにこのアプローチからの作品である。

江夏氏のAmbisonicsアルバム制作レポートを読む

Type-02

 


 

【Type-03】自然音による空間再現

フィールド・レコーディングにおいては、ずばり「忍耐力と幸運」が大切!ということで、最後に、沢口氏が録音した環境音を主体としたUNAMASレーベルの作品「The Sound of TAMA~Surround Scape~」より《The Summer of TAMA》を、2ch / 5ch / 9chで比較試聴して締めくくりとなった。東京・西多摩で収録された激しい雷雨と、笛の音が融合した本作品。あまりにリアルな雷雨のサウンドと、シーンの印象を決定付けるノスタルジックな音楽で、チャンネル数に関係なく素晴らしい臨場感を感じることができ、会場全体が没入感に包まれた。

 

The Sound of TAMA

 

 

The Sound of TAMA~Surround Scape~
Mick Sawaguchi , Yuko Yabe , Misuzu Hasegawa , Yuki Kaneko

試聴音源:HPL 5版はこちら
試聴音源:2chステレオ・5.1サラウンド版はこちら

 

 

 

 

以下は、フィリピン南西部に位置するパラワン島と、長野県の分杭峠での沢口氏の収録風景。カメラー氏同様、各地でのフィールド・レコーディングの経験も豊かだ。

パラワン島

分杭峠

 


使用機材

Fireface UFX+

RME Fireface UFX+

94イン/94アウト 24bit/192kHz対応 ハイエンド USB & Thunderbolt オーディオ・インターフェイス&レコーダー

M-32 DA

RME M-32 DA

32ch ハイエンド MADI / ADAT > アナログコンバーター

Gelelec S360

Genelec S360

SAM™ マスター・スタジオ・モニター

Genelec 8351A

Genelec 8351A

4スピーカー/3ウェイ・ポイントソース・デザインSAM™スタジオ・モニター

Genelec 8331A

Genelec 8331A

ハイヘッドルームの4スピーカー/3ウェイ・ポイントソースSAM™スタジオ・モニター

Genelec 7370A

Genelec 7370A

12インチSAM™ スタジオ・サブウーファー

 

ハイレゾ・アンビソニックス作品の制作秘話:江夏 正晃氏

世界初の高次Ambisonicsアルバムをリリース予定の江夏正晃氏による講演。IEM Plug-in Suiteを使ったアルバムの制作やミックスについての解説やノウハウの伝授だけに留まらず、Ambisonicsの現状や、将来の可能性についてまで網羅した非常に貴重な講演。一般的な2chステレオとイマーシブの制作では、必要なテクニックや課題となるポイントは、似た部分もあれば全く異なる部分もある。音質、音圧、ダイナミクスなど、最良のイマーシブ作品にするためには何が重要なのか。クリエイターならではの着眼点で、より具体的な目線からイマーシブ・オーディオを解いてゆく。

 


MI7グループ主催のセミナーイベント「Media Innovation Workshop vol.2」

「最先端の音響で、全てのビジネスを一歩先へ。」

第2回目となる2019年5月、イマーシブ・オーディオ(立体音響・没入型サラウンド)に関するワークショップが国内3箇所で開催された。

 

現在、音楽だけなく様々な業界でニーズが高まっている「イマーシブ・オーディオ」。今回は、イマーシブの現場の最前線で世界的に活躍される3名が登壇された。

ORFオーストリア放送協会のフローリアン・カメラー氏、”サラウンド将軍” Mick沢口氏、そして、日本初のAmbisonicsアルバム制作者 江夏正晃氏。各講師より、イマーシブに関連する基礎知識や録音/再生技術、また制作した作品の紹介や、より実践的なノウハウについてお話し頂いた。

 

ワークショップ詳細

 


講師

江夏正晃氏江夏 正晃

株式会社マリモレコーズ 代表

marimoRECORDS Official site

 

音楽家、DJ、プロデューサー、エンジニア。エレクトロユニットFILTER KYODAIやXILICONのメンバーとして活動する一方、多くのアーティストのプロデュース、エンジニアなども手掛ける。また株式会社マリモレコーズの代表として、映画音楽、CM、TV番組のテーマ曲など、多方面の音楽制作も行う。ヘッドホンやシンセサイザーのプロデュースなども手掛け、関西学院大学の非常勤講師も勤める。著書に「DAWではじめる自宅マスタリング」(リットーミュージック)などがある。

 


 

はじめに

「今から1年前の時点では、皆さんよりもイマーシブについて詳しくなかったと思う」という言葉からセッションをスタートさせた江夏氏。昨年のInterBEE 2018の際にIEM Plug-inの開発者・ダニエル氏と出会い話をしたものの、知識が追いつかず内容が理解できなかったのだそうだ。その後、Mick沢口氏に「君の作品でイマーシブをやってみないか」と声を掛けられたことがきっかけで、今回の登壇に至ったのだと語る。

MIW2 - 江夏氏

 

サラウンド・多チャンネルについては、既に映画など多くの作品の制作を経験している江夏氏。ステレオ作品に比べて可能性は大きいものの、限界を感じていた。音のスピード感や音の中抜け、定位感が上手く行かないなど数々の苦労があるサラウンド作品。今回の挑戦では、それらに対するアプローチとして、「PIANO Pieces」というアルバム名の通りピアノ曲による展開を行った。たった1〜2分の1曲につき約2GBもの容量を誇る、7次Ambisonicsの作品。22曲入りのアルバム1つで、なんと30GBにも及ぶ。

「どうせやるなら、エポックメーキングなものを。」そう考えた江夏氏は、Synthax Japan 伊藤氏と共に試行錯誤を繰り返し、このアルバムの制作に取り掛かった。軽い気持ちで始めたものの、そこには様々な困難とチャレンジがあった。

 

そうしてやっとの思いで出来上がった作品が、本ワークショップの名古屋会場で初公開されたのだ。

 

イマーシブ・オーディオとは

音には次の種類がある。点音源の「モノラル」、2つのイメージを持つ「ステレオ」、二次元に広げた「サラウンド」。それに高さ(Hight)が加わったものが「イマーシブ・オーディオ」と総称されるようになった。実際は、DTS-X、Auro-3D、Dolby Atmosなど、様々なフォーマットが展開されている。

 

江夏氏は3年前にDolby Atmosの作品を手掛けるオファーを受けている。しかし、Dolby Atmosはフォーマットが決まっており、再生環境が整っている場所でないと作品を視聴することが叶わない。Dolby Atmosの再生システムは、一般家庭には少々高額で、手が届きにくいこともあり、多くの方に作品を楽しんでもらうことは現実的に難しい。当時は、まだイマーシブ作品への挑戦には、非常に高いハードルが存在していた。

もしかすると、Ambisonicsは、そのハードルをクリアーする要素の多いイマーシブフォーマットかもしれない、と考えた江夏氏。だが、64chに及ぶ7th order Ambisonics(7次アンビソニックス)にどれだけ意味があるのかはまだわからない。しかしそれを提供することで、多くの人にイマーシブ・オーディオを楽しんでもらうチャンスが訪れるのではないかと考え、「やるなら最大限のクオリティで提供したい」ーーーそう考え、このプロジェクトはスタートした。

Ambisonicsの可能性は未知数な部分が多いが、現時点ではっきりしているAmbisonicsの利点は下記の通りだ。

 

Ambisonicsの利点

Ambisonicsは「シーン・ベース」というフォーマットである。Ambisonicsで提供されるファイルは、どのような視聴環境(スピーカー・レイアウト)にも左右されず再生することが可能だ。極端に言うと、どれだけいびつなスピーカー・レイアウトでも構わない。デコーダーさえあれば、私たちは誰でもAmbisonicsを体験することができる。ホームオーディオ、カーオーディオ、シネマ、ライブなど、その利点を活かせる場所は無限だ。

マルチチャンネルのスピーカーを設置することが難しい家庭でも、シーリングライト一体型のスピーカーなどを活用し、簡単にAmbisonics環境を構築することが可能である。スピーカーの配置にも縛られる必要がないため、例えば、自動車内の音響として柔軟に利用することが可能だ。また、自動運転機能が実装された車内では、運転から解放された運転者は、移動次に様々なコンテンツを楽しむことができるようになる。その中でも最も期待されているのが、このイマーシブ・オーディオだ。またAmbisonisは、バイノーラル・デコードを行うことでヘッドフォンでも作品を楽しむことができるため、まさにスピーカーの配置に縛られない、とても柔軟で商業利用しやすいフォーマットと言えるだろう。

 

試聴

ここで某TV番組のテーマ曲で起用された、ピアノ・和太鼓・篠笛のアンサンブル音楽《Beauty of Japan》を試聴した。後ろから鳴る鈴、ピアノの響き、そして美しい音色の和楽器が紡ぐサウンド。広がりのある繊細で豊かな空間から、非常に幻想的なイメージが展開された。

チャンネルベースのイマーシブ再生とは趣の異なる不思議な没入感に、参加者から感嘆の声が起こった。

《Beauty of Japan》、最初は2chステレオで再生された。DAW上でのトラックの並べ方は、通常の2ch作品のそれと変わらない。しかしながら作品をイマーシブに展開した途端、今まで聞こえなかったサウンドが見えるようになったのだと、今回のAmbisonicsミックスをサポートした伊藤氏は語る。鈴の流れる音やピアノのペダルを踏む音など、他の高域の周波数にかき消されてしまっていたディティールが繊細に見えてくる。それらが良いリズムを作り出したり、音の粒子感を細かくしたり……といった効果を生むのである。

音圧を稼ぐ必要は全く無い。それよりも、ダイナミクス・レンジを楽しんでほしいのだと彼らは語った。

Beauty of Japan

 


 

Ambisonicsの次数について

1st order = 4ch、2nd = 9ch、3rd = 16ch……そして、7th = 64ch。この数字は何を表しているのか。

 

例えば「ステレオ」は、1つのファイルに L / R の2つのオーディオファイルを含んでいる。対して7th order Ambisonicsは、1ファイルに64chのオーディオファイル(インターリーブWAVファイル)が入っているのである。これはとても驚異的なことだ。

ファイル容量も大きく、それに見合う効果があるかも分からない。江夏氏も、最初は5th orderでも良いのではないかと思ったそうだ。しかしAmbisonicsは、7次で楽曲を作っておけば、5次でも3次でも1次でも、その時の再生環境に合わせて次数をダウングレードさせて再生することが可能。そのため、作品自体は高次のアンビソニックスで制作することになった。

 

H.O.A.(High Order Ambisonics)の利点

一般的には、1次Ambisonicsより高次のものを「ハイ・オーダー・アンビソニックス」と呼ぶ。音質が上がるのではなく、球面上のどこから音が出ているのか、という音の「定位」の解像度があがるため、次数が高まるほどよりリアルな音場の再現が可能になる。SDがHDに、HDが4Kになるように解像度が上がるため、より音像を的確に表現できるようになるのである。今回、最上位の7次Ambisonicsを採用することで、定位感、移動感、空間感……全てにおいて今までのサラウンドでは表現できなかった次元へと到達することができたと感じている。

 

音像の移動

headtrackerここで、IEM Plug-in Suiteの開発者でもあるダニエル氏が開発したパンナー(ヘッドトラッカー)が登場。中に加速度センサーを始めとする各種センサーが入っており、こちらもソースコードが公開されている

USB接続のMIDIコントローラのため、江夏氏はこれをパンナーとして活用。手に持って踊るように音のパンニングを行った。

 

 

ここで、「ピアノソロの上をモジュラーシンセが走る」という、音像の移動感が特徴的な楽曲《Contradiction》を試聴。「音、飛んでました?」という江夏氏の問いかけに、多くの参加者が大きく頷いた。また、同じ曲をステレオとイマーシブで切り替えながらの比較試聴も行い、その広がりの違いも体感した。

Ambisonicsは、その他のサラウンドに比べて音像の動きがはっきりとスムーズであることもひとつの特徴。自分がパンナーを手にして動けば動くほど音が追従して来たそうだ。まさにAmbisonicsの可能性を感じた瞬間だったと語る。

Contradiction

 

パンニングも大切だが、とにかく全てのサウンドが立体感を持って聴こえてくる。ヘッドホンや車でこれを体感できるのは、期待度が非常に高い。

 


 

実際の制作について

では、実際にAmbisonics作品を制作するのはどれだけの労力が必要か。

現在はまだ大変なことも多い。ただ将来的には、現在我々がDAWを活用するように簡単になるのではないかとも考えている。

その中でキーとなるのが、先ほども登場した「IEM Plug-in Suite」の活用だ。このVSTプラグインはオープンソースとして公開されているので、誰でもすぐにダウンロードして使用することができる。そして、現時点で7次Ambisonicsに対応するDAWは「REAPER」のみである。価格は6,000円ほどで提供されており、これは、インターネットで購入することができる。

すなわち、だれでも、今日からでもAmbisonicsを始めることができるのである。

 

ミックスについて

Ambisonicsのミックス作業は困難を極めた。DAWの限界への挑戦だった。物理パンナーが4軸で動くため、フリーズしたり意図しない動きが描画されたりと、オートメーションの記録に大変苦労したそうだ。ただ、これは技術的な問題のため将来的に解決されるのではないかと推測される。

今回江夏氏がこだわったポイントは、ハイレゾでり、7次という高次アンビソニックスだ。「聴こえてこなかった音が聴こえてくる」といった情報は、ハイレゾであればあるほど鮮明になる。人間の耳は20kHz以上聴こえないとされるため、96kHzや192kHzに果たして意味はあるのだろうかと問われることも多い。しかし再生環境を整えれば、どんな人でもサンプルレートの聴き分けは可能だ。江夏氏のスタジオで、それを聴き分けられなかった人は過去にいないという。

つまり、ハイレゾ+7次Ambisonicsにこだわることによって、より作品への没入感を高められるのではないかと考える。

 

Surround Panner

Reaper画面下部に表示されたミキサーの緑色のバーは、64ch分のレベルメーターを示す。これらをミックス・マスタリングし、Ambisonics Busへ送る。そのレベルメーターの多さで、これが高次のAmbisonicsであることが伺い見れる。画面上部はオートメーション・トラック。4軸分、個別に記録されていることが分かるだろう。

制作は何もかもが初めての状態だったが、特に「ピーク管理」が大変だったそうだ。まず、どのチャンネルでクリッピングしているかを探し当てるのが一苦労。せっかく探し当てても、次の箇所のクリッピングは違うチャンネルだ。64個もの音があるため、原因特定が困難である。

江夏氏はこの作品において、とにかくダイナミクスレンジを大切にしている。無闇にレベルを下げたり上げたりといった処理は行わない。故にリミッターやマキシマイザーも使用しない。お互いのバランスを維持したまま、適切に聴こえるように音像を定位させる作業が必然となった。

 


 

試聴

そして他の作品の試聴を行った。

 

《Trilogy》《SAKURA》:2台ピアノ

作品がAmbisonicsのため、ピアノをどこにでも配置することができる。当初はプラグイン「Room Encoder」を使って「室内で綺麗に鳴っている」という状況を再現しようとしたが、あまり良い効果が得られなかった。

VR作品のように音像が移動するものでもない。あくまで音楽作品としての広がり、奥行きーーー音が醸し出すエンタテイメントを作るため、次の方法を採用した。

「Stereo Encoder」を使用し、ステレオファイルを左側 仰角35°/70°の場所に配置。2台目のピアノは、その反対(右)側に配置した。少し上の方向に、ステレオファイルを2個並べたような状態を作り出した。実際にはあり得ないシチュエーションだが、この方法を取ることで、球体の空間を美しく包み込むことに成功した。

Trilogy SAKURA

作品にもよるが、例えば「ミュージシャンが室内で演奏しているシーンを再現したい」ということであれば、部屋の初期反射をエミュレートする「Room Encoder」を使用するのが適切だろう。しかし今回の2曲については、音の響きやディティールを重視する音楽を目指したため、上記のStereo Encoderを用いた方法がベストだったのではないかと語る。

 

《Lovestruck》:ピアノ+ストリングス

全体を包み込むストリングスとピアノのコントラストが、なんとも美しい楽曲だ。

 

《GENSO》:ピアノ+生バイオリン(アンサンブル)

バイオリンが右上から降ってくるような配置がなされている。「降ってきている感覚はわかりましたか?」という問いに、またも皆が頷いた。

これも、従来のイマーシブ・サラウンド作品では表現しきれなかった領域に達しているそうだ。シーン・ベースにて表現をした途端、突然降り注ぐ感覚が強調されたことに感動したのだという。

 

《L’eau et sol》:ピアノ+モジュラーシンセ+打ち込み

きらきらと澄み渡る、洗練されたサウンドの楽曲だ。

以下の写真、画面左上に表示した「Energy Visualizer」は、球体のどこに音が配置されているか(エネルギーが集まっているか)を視覚化できるプラグインである。ミックスダウンをする際、このプラグインを見ながら配置してゆく。従来には無い感覚だが、使い慣れてくると「移動中にEnergy Visualizerを見ながらヘッドホンでミックスする」といったことも出来るのだという。

L'eau et sol

 


 

現時点での問題点

Ambisonics作品の制作における問題点は、現時点では多数ある。ひとつは、7次Ambisonicsの制作が行えるツールがほとんど存在していないこと。そして、その使い方もAmbisonics独特なものが多く、例えば「場所をコンプレッションをする」といった今までに無い新しい概念も加わってくる。つまり「何をどうしたいか」というオプションは、膨大な数が存在するのである。

 

今回の作品において最も苦労した点は、先述の通り「ピーク管理」である。今後、64ch分のAmbisonics Busに果たして思い通りリミッターが掛かってくれるのか。またパンナーについても、自分の意図した動きを記録してくれる製品が開発されるかどうか。リバーブも現状では「空間」の手法が主だが、どのようなリバーブの手法が生まれるのか。ステレオイメージをどうイマーシブに広げるかーーー

あくまで「シーン・ベース」であるため、アプローチはどのような方法でも構わない。ただ音楽作品においては、ディレイ、モジュレーション、そのほか様々なプラグインが必要不可欠だ。Ambisonicsはまだまだ発展途上の分野。IEM Plugin Suiteには、Ambisonicsでの制作に必要な基本プラグインが全て揃っているとはいえ、実際は、私がやりたいことを実現するツールが、まだ足りていないのが現実だ。ステレオ、サラウンドとは全く違った、新たな概念のプラグインの登場が期待される。

Ambisonicsの問題点

 

今後のAmbisonics

江夏氏が制作時に語った印象的な言葉がある、と伊藤氏は発した。

「Pro Toolsを初めて使った時、僕は今と同じ気持ちを味わった。新しいフォーマットが生まれ、制作論がまだ何も無い時代。これからまた、始まりだ。」

 

テクノロジーの進化と共に、音楽の視聴環境は変化するだろう。今求められているのは、制作および視聴環境の整備である。

制作においては、対応のDAWとプラグインは多くないのが現状だ。まだまだ入り口は狭い。同様に、高次Ambisonics作品を聴くためのプレイヤーも現時点では世に存在していないが、近い将来、その問題も解決され、様々なプラットフォームで再生することができるようになるだろう。そして、Ambisonics対応のアンプが登場することにより、さらに視聴の機会は増えるのではないかと考える。

 

Ambisonicsの利点は、視聴環境を問わないこと。イヤホンでも、5.1chでも、車内でも、レイアウトさえ正しくデコードすれば、極めて高品位な再生を行うことが可能である。この点にておいて他の立体音響に比べ、整備しやすい環境にあることは現実だ。

1970年代には既に理論が確立されていたAmbisonics。当時普及しなかった理由は、CPUパワー不足などハードウェアの部分が原因だろうと推測される。しかし、あれから40-50年の時を経て、今日ようやく当時確立された理論が実現できるようになったのである。

VRなどの様々な音楽コンテンツが発生する中で、従来のステレオというフォーマットは、いかにして作品をユーザーに届ければ良いかという葛藤と議論が繰り広げられている。音圧戦争にも限界が訪れつつあるのが現状だ。

江夏氏は、そのためには出来るだけ多出力のマルチチャンネル・スピーカーが必要になるだろうと考え、イマーシブ・オーディオに興味を持つようになっていた。そんな時、ついに7次Ambisonicsという緻密なシーン・ベースの音楽が提供できる時代が到来した。いよいよ新しい立体音響の幕開けがこのAmbisonicsからスタートするのではないか。そんな希望すら感じたのだという。

 

まだまだ問題点も多く、再生環境も整っていない。数年後「今の話は全て嘘だった」となる可能性もゼロではない。しかし、Ambisonicsが世の中を席巻している未来もまた、可能性はゼロではないだろう。

 

まとめ

既にYouTubeやFacebookなどの360°コンテンツでは、1次のAmbisonicsファイルをインポートできるようになっている。フォーマットとして最も柔軟性を持つYouTubeがいち早く4Kに対応し、8Kに対応し、そしてAmbisonicsにも対応した。動きはもう、ここまで来ているのだ。

「本講演で、少しでもAmbisonicsの可能性を感じ、体験し、そして制作をするようなベクトルに向いてほしい」という言葉で、江夏氏のセッションは終了した。

MIW2 - 江夏氏

 


使用機材

Fireface UFX+

RME Fireface UFX+

94イン/94アウト 24bit/192kHz対応 ハイエンド USB & Thunderbolt オーディオ・インターフェイス&レコーダー

M-32 DA

RME M-32 DA

32ch ハイエンド MADI / ADAT > アナログコンバーター

Gelelec S360

Genelec S360

SAM™ マスター・スタジオ・モニター

Genelec 8351A

Genelec 8351A

4スピーカー/3ウェイ・ポイントソース・デザインSAM™スタジオ・モニター

Genelec 8331A

Genelec 8331A

ハイヘッドルームの4スピーカー/3ウェイ・ポイントソースSAM™スタジオ・モニター

Genelec 7370A

Genelec 7370A

12インチSAM™ スタジオ・サブウーファー

 


「Media Innovation Workshop Vol.2」について

最先端の音響で、全てのビジネスを一歩先へ。

第2回目となる2019年5月、イマーシブ・オーディオ(立体音響)に関するワークショップが国内3箇所で開催されました。

現在、音楽だけなく様々な業界でニーズが高まっている「イマーシブ・オーディオ(立体音響・没入型サラウンド)」。今回は、イマーシブの現場の最前線で世界的に活躍される3名が登壇されました。

ORFオーストリア放送協会のフローリアン・カメラー氏、”サラウンド将軍” Mick沢口氏、そして、日本初のAmbisonicsアルバム制作者 江夏正晃氏。各人より、イマーシブに関連する基礎知識や録音/再生技術、また制作した作品の紹介や、より実践的なノウハウについてお話し頂きました。

 

開催概要

会場 日程 会場
大阪 2019年5月23日(木) 三和レコーディングスタジオ A3スタジオ
https://www.sanwa-group.com/contact/index.html#eizai_osaka
名古屋 2019年5月25日(土) 名古屋ビジュアルアーツ Air Hall
https://www.n-visual.net/about/access.html
東京 2019年5月28日(火) エムアイセブンジャパン m-Ex Lounge
https://www.mi7.co.jp/about/

 

再生システム

全ての会場で、計12個のスピーカーを7.4.1chの半円形に配置。その中心に座席を設置し、ご参加の皆様にイマーシブ・オーディオの没入感を体験して頂いた。

MIW2 Playback System

 

メーカー 製品名 概要
Genelec 8351AP SAM™スタジオ・モニター
Genelec 8331AP SAM™スタジオ・モニター
Genelec 7370APM SAM™ スタジオ・サブウーファー
RME Fireface UFX+ USB & Thunderbolt オーディオ・インターフェイス
RME M-32 DA MADI > アナログコンバーター

 

音の伝送にはRMEを、そして再生のモニター・スピーカーはGenelec The Onesシリーズを採用。ルーティングは、DAWから出力された音声がFireface UFX+を通り、MADIケーブル経由でM-32 DAへ。そこから各スピーカーへとアナログケーブルで分配しています。

スピーカーは、ラウンド7chに8351AP、ハイト4chに8331AP、そしてサブウーファーに7370APMを使用しています。目玉のような見た目のThe Onesシリーズは、指向性の広い同軸3ウェイスピーカー。全てSAMシステム(自動キャリブレーションツール)に対応し、距離差によって発生するディレイや、反射によるブーストなどを、至極簡単に補正することが可能です。

RME、Genelec共に、極めて高い安定性とサウンドの正確さが特徴のブランドです。これらをイマーシブ・システムに採用することで、音源の持つポテンシャルをより高い効果でお届けすることができます。

イマーシブ オーディオとは?

「イマーシブ オーディオ」とはなんでしょうか?  「イマーシブ オーディオ」の基本概念から、方法論やアプローチの違い、さらにはフォーマットの違いとそれぞれの特徴を、判りやすく簡単にまとめてみました。

 

まず「イマーシブ オーディオ」を英語表記すると下記のようになります。

 

英語表記:Immersive Audio

 

Immersiveというのは、「没入感」という意味です。

つまり「イマーシブ オーディオ」とは「没入感の高いオーディオ」という意味になります。

一般的には、たくさんのスピーカーを配置したり、ヘッドフォンでの再生でも特殊な処理を行うことにより、360度、全方位から音が聞こえるコンテンツを「イマーシブ オーディオ」と呼んでいます。 「立体音響」「3Dサラウンド」「Spacial Audio」など様々な呼び名がありますが、基本的に全て同義語と考えて間違いありません。

 

「イマーシブ オーディオ」が、「立体音響」「3Dサラウンド」と呼ばれることがあるということは、つまり「イマーシブ オーディオ」とは、「サラウンド」の一手法ということもできます。

いままでの「サラウンド」というと、5.1や7.1といった平面にスピーカーを配置したいわゆる「2Dサラウンド」でしたが、「イマーシブ オーディオ」すなわち「3Dサラウンド」は、上層部にもスピーカーを配置し、空間に半球面や全球面を表現する立体的なサラウンド手法となります。

 


イマーシブオーディオ:主な方法論

 

イマーシブオーディオには、主に、3種類の「方法論」があります。

  1. チャンネル・ベース
  2. オブジェクト・ベース
  3. シーン・ベース

 

以下に、それぞれの方法論を簡単に解説します。

1. チャンネル・ベース

事前に想定される出力チャンネルの数に合わせた形で音声をあらかじめ制作し、それぞれのチャンネルを対応する各スピーカーから再生する方式。過去の2チャンネルステレオ作品や、5.1/7.1といったサラウンドも全てこの方式。サンプルレートなどの制限もなく、ハイレゾリューションでの再生も可能なため、 収録を行なった場所(コンサートホールやライブ会場など)の音場をそのまま再現したい場合に効果的で、 “聴かせるための音”=音楽の再生に向いていると言えます。

 

2. オブジェクト・ベース

音源に「位置情報」を持たせ、各スピーカーからどのような音を出すかというパンニング情報をリアルタイムに計算(レンダリング)して再生する方式。例えば、ヘリコプターの音、車のクラクションと言った、動きを伴う映画の効果音に対して有効となり、それぞれの音を「オブジェクト」として捉え、それぞれのオブジェクトがどのように動き、音量がどのように変化するかというデータ音声情報に含ませ、再生時には、アンプなどの機器側で、スピーカーの位置や数にあわせて最適なレンダリングを行い再生するため、再生時のチャンネル数=スピーカーの数に依存しない制作が可能だが、制作時にはDolby AtomosやAuro MAXと言った特定のフォーマットを使いエンコードを行う必要があり、逆に、再生時には、それぞれのフォーマットに対応した AVアンプなどが必要になる。なお、オブジェクトベースは、純粋な音楽コンテンツの再生よりは、映画の効果音など音が空間を移動するような表現に向いていると言われています。

*Dolby AtomosやAuro MAXは、実際には、チャンネル・ベースとオブジェクト・ベースの両方を使用する「ハイブリッド型」です。

 

3. シーン・ベース

チャンネル・ベースとオブジェクト・ベースは、心理音響的アプローチですが、対してシーン・ベースは物理音響的アプローチとなり、リスナー=マイク位置を取り巻く、その空間全体の物理情報を記録再生する方式です。Wave Field Synthesis(ウェーブ・フィールド・シンセシス)や、Ambisonics(アンビソニックス)といった方式がこれにあたるが、最近では、VRなどの音響に使われることが多いAmbisonicsが大変脚光を浴びています。

 

それぞれの方法論には、それぞれ長所短所、そして特色がありますが、現場やコンテンツに応じて、それぞれの方法論を使い分ける、もしくは、コンビネーションして使うことが成功への近道となります。

 

 


イマーシブオーディオ:主なフォーマット

 

イマーシブ・サラウンド市場には、現状、いくつかの標準フォーマットが存在しています。ここでは、一般的に耳にすることが多い、3種のフォーマットをご紹介いたします。

  • NHK 22.2マルチチャンネル音響
  • Dolby Atmos
  • Auro 3D/Auro MAX
*上記の他に「DTS:X」というオブジェクトベースの規格もありますが、ここでは説明を割愛いたします。
NHKの22.2は、チャンネル・ベースの再生方式となり、スピーカーは、上中下の3層構造になっており、その名の通り22本のスピーカーと、2本のSubWooferで構成されています。
Dolby Atomosは、オーディオには48k/24bitを使用し、それをさらにDolby Atmosフォーマットでレンダリングするため、ハイサンプルレートも使えるその他のフォーマットと比べると、多少音質面での見劣りはありますが、日本ではもっとも有名な商用フォーマットです。先述のように、チャンネル・ベースとオブジェクト・ベースの両方を使用する「ハイブリッド型」で、映画や音楽のコンテンツ没入感を高めるために使用されます。
Auro 3D/Auro MAXは、現状、主にヨーロッパで主流のフォーマットであり、チャンネル・ベースのAuro 3Dに、オブジェクト・ベースを足したAuro MAXというフォーマットが存在しています。Auro 3Dは、現状96kHzのサンプルレートに対応していますので、より高音質なコンテンツ再生に適しています。

Dolby Atmosと、Auro 3Dの音質比較を簡単に行うには、イマーシブ オーディオのリファレンス音源集「BLOOM OF SOUND」が最適です。

「BLOOM OF SOUND」の詳細はこちら

この他に、シーン・ベースのAmbisonicsがあるのですが、Ambisonicsは特定の協会や企業が提唱しているフォーマットではなく、オープンソースの方法論ですので、誰でも無料で利用することが可能です。チャンネル・ベースの良い部分もオブジェクト・ベースの特徴も内包しており、さらに、音場全体を回転させることができるという特殊な機能も持ち合わせていますので、昨今では、VRゲームの音声や、自動車の車内音響として実装や実験が盛んに行われています。

イマーシブ制作の基礎知識と3Dフィールド録音の実践:Florian Camerer氏

オーストリア放送協会のサウンドエンジニア、フローリアン・カメラー氏による講演。イマーシブ オーディオの主要な方法論とワークフローを初心者にもわかりやすく解説。また、カメラー氏が考えるフィールド・レコーディング時におけるマイクシステムの構築に関するノウハウが紹介された。

 

MI7グループ主催のセミナーイベント「Media Innovation Workshop vol.2」

「最先端の音響で、全てのビジネスを一歩先へ。」

第2回目となる2019年5月、イマーシブ・オーディオ(立体音響)に関するワークショップが国内3箇所で開催された。

 

「なぜイマーシブ・オーディオに取り組むべきなのか?」

2Dから3Dへの発展で、よりエンタテイメント性が高まる。私たちは常に360°の聴覚を持っているため、それを表現するのは至極自然な流れである。例えば、近い将来、電気自動車の普及による静音化、そして、自動運転が搭載された車内では、イマーシブ・コンテンツを日常的に楽しむ世界がくるだろう。

 

車内

 


MI7グループ主催のセミナーイベント「Media Innovation Workshop vol.2」

「最先端の音響で、全てのビジネスを一歩先へ。」

第2回目となる2019年5月、イマーシブ・オーディオ(立体音響・没入型サラウンド)に関するワークショップが国内3箇所で開催された。

現在、音楽だけなく様々な業界でニーズが高まっている「イマーシブ・オーディオ」。今回は、イマーシブの現場の最前線で世界的に活躍される3名が登壇された。

ORFオーストリア放送協会のフローリアン・カメラー氏、”サラウンド将軍” Mick沢口氏、そして、日本初のAmbisonicsアルバム制作者 江夏正晃氏。各講師より、イマーシブに関連する基礎知識や録音/再生技術、また制作した作品の紹介や、より実践的なノウハウについてお話し頂いた。

 

ワークショップ詳細

 


講師

Florian Camerer

フローリアン・カメラー

ORFオーストリア放送協会 サウンド・エンジニア
EBU PLOUDグループ 代表
AES(Audio Engineering Society) メンバー

ウィーン・ニューイヤーコンサートの録音エンジニアとしても活躍。1990年にオーストリア放送協会(ORF)に入社。1995年、プロダクションサウンドとポストプロダクションの分野でスタッフサウンドエンジニア(トーンマイスター)として就任。彼はDolby Surroundにおける初のORFプログラム “Arctic Northeast”をミックスし、以降ORFでのマルチチャンネルオーディオの各方面に携わる。 2008年秋、EBUグループPLOUDの議長に着任。ヨーロッパで、ピークレベリングの代わりとなるラウドネス正規化の導入に成功する。現在、特にイマーシブ・オーディオ(3Dオーディオ)を含むラウドネスとサラウンド音響に関するプレゼンと講演を、国際的に行っている。

 


 

目次

目次

セッションの始めに、さっそく楽曲を視聴。カメラー氏が4-5年プロデュースしている「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」の3D録音が、映像付きの9.0chで再生され、まるで自分がニューイヤーコンサートの会場にいるかのような、包み込むような臨場感。その圧倒的な没入感から、ワークショップはスタートした。

 

曲目:ラデツキー行進曲(ヨハン・シュトラウス1世 作曲)
収録場所:ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート(ウィーン楽友協会 大ホール)
フォーマット:Auro 3D(9.0ch / Blu-ray Disc)

Blu-ray詳細
https://www.sonymusic.co.jp/PR/new-years-concert/discography/SIXC-20

 

 


 

イマーシブ・オーディオのアプローチとフォーマット

イマーシブ・オーディオの方法論は、大きく分けて2種類あり、それぞれの方法論において様々なカテゴリーによるアプローチが可能となる。

 

1.音響心理学に基づいたアプローチ

  • チャンネル・ベース
  • オブジェクト・ベース

 

2.物理的な音場再構築に基づいたアプローチ

  • シーン・ベース
  • 波面合成
  • バイノーラル

 

その中でも一般的なものは「チャンネル・ベース」「オブジェクト・ベース」「シーン・ベース」の3種類。それぞれ異なる手法について、「制作(Production)→配信(Distribution)→再生(Playback)」それぞれの段階における違いを、次に解説する。

方法論

 

【A】チャンネル・ベース

オーディオ・ファイルがそれぞれの再生チャンネルに紐づいた形式。長年の歴史を持つフォーマットであり、近年まで盛んに行われてきた2ch形式の録音・ミックスや、5.1や7.1サラウンドのミックスは、すべてこのチャンネル・ベースである。制作(Production)の段階で、再生時(Playback)の形式、つまり「スピーカーの本数や配置」を決める必要があるということが最大の特徴だ。再生時のユーザー環境に添うように、必要に応じて異なるミックスを複数制作しなくてはならない。

チャンネル・ベース(Preview)

 

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アンビソニックスを始めるのには、特別な専用マイクも、高価な機材も必要ありません。必要なのはいつものオーディオファイルと、オープンソースのVSTプラグイン「IEM Plug-in Suite」、あとはヘッドホン(スピーカー)だけ。たったこれだけで、誰でも簡単にアンビソニックス・コンテンツを作ることができます。

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マイクロフォン・ブランド「Austrian Audio」が遂に日本上陸!

 

メイド・イン・ウイーンが復活。老舗であり新進気鋭でもあるオーストリア・ブランド

ストリングスの繊細な音色から、ディストーションギターが爆音で鳴り響くギターアンプまでーーー
どのような音でも、世界中で愛されている著名なウィーンのマイク。その遺伝子を正しく引き継いだマイクロフォンが、2019年9月20日、ついに日本でもリリースとなりました。

オーストリア・ウイーンに本拠地を置く、伝統と最新技術を融合したマイクロフォン・ブランドAustrian Audio(オーストリアン・オーディオ)。初のシグネチャー製品は、ハンドビルドCKR12/CKR6セラミック・カプセルを搭載した「OC818」「OC18」コンデンサー・マイクロフォンです。そして、OC818用コントロール・アプリ「PolarPilot」、Bluetoothドングル「OCR8」、ポストプロダクションにおける最もパワフルな指向性コントロール・スイート・プラグイン「PolarDesigner」などのオプションも展開。

伝統と最新技術を融合した製品を、オーストリアのウイーンからお届けします。

 

 


 

カプセル – MAKING PASSION HEARD

CKR12

心臓部とも言えるカプセルは、伝説的なCK12と同じクリティカル・ディメンションでデザインされています。環境からの影響が少なく高い品質を維持できるセラミック素材を採用したCKR12/CKR6を独自開発。サスペンション構造でタッチノイズにも強いオープン・アコースティック・テクノロジーなども実装し、伝統と最新技術を見事に融合しています。

近年、カプセル設計からハンドビルドまでの伝統的な技能を有するエキスパートの確保は非常に困難ですが、幸いにもAustrian Audioには、その技術者、経験値、伝統が息づいています。

 

 

 

OC818

OC818

OC818は、世界初のワイヤレス・コントロール・オプションを備えたマルチパターン&デュアル出力コンデンサー・マイクロフォン。

CKR12デュアル・セラミック・カプセル、オーストリア・ウィーンでのハンドメイド、マルチポーラー・パターン、ハイパス・フィルター/パッドを搭載するフラッグシップモデルです。

PolarPilotアプリを使用すれば255段階での指向性チューンやリモート・コントロール、さらにPolarDesignerプラグインを使用すればクリエイティブなポスト・プロセッシングまでも実現します。

 

仕様

  • カプセル:CKR12デュアル・セラミック
  • 指向性:マルチパターン単一指向、超単一指向、無指向、双指向、プリセット
  • 周波数特性:20Hz ‒ 20 kHz
  • 最大SPL: 158dB
  • インピーダンス:275 Ohms (2x)
  • 感度(全方向):13mV/Pa
  • 電圧:48V (<4mA)
  • 出力:XLR 2基

 

OC18

OC18

ブラックボディーのOC18は、CKR6シングル・セラミック・カプセルを搭載したカーディオイド・モデル。よりシンプルで本質に迫ったコンデンサー・マイクロフォンです。

 

仕様

  • カプセル:CKR6シングル・セラミック
  • 指向性:カーディオイド
  • 周波数特性:20Hz ‒ 20 kHz
  • 最大SPL: 158dB
  • インピーダンス:275 Ohms
  • 感度(全方向):13mV/Pa
  • 電圧:48V (<4mA)
  • 出力:XLR

 

また、すべてのOC18およびOC818の個体感度差は1dB以内に調整されているため、どの2本を組み合わせてもステレオ・ペアとして利用可能な品質を保証しており、通常パッケージに加え2基セットにしたLive Setもラインアップしています。

 


 

製品詳細

価格、製品一覧、アプリケーション等の詳細についてはこちらよりご確認ください。

 

製品詳細を見る

 

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MI7創立15周年ディスク Immersive Audio Reference Disk 「BLOOM OF SOUND」試聴会

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全日 11:00-11:30 | MI7/Synthax

三橋 武
株式会社エムアイセブンジャパン B2Bセールス・ディレクター


エムアイセブンジャパン 三橋による、イマーシブ音源再生デモンストレーション。BluRay Diskに収められたイマーシブ音源を、BDプレイヤー、AVアンプ、Genelecの同軸スピーカーで組んだイマーシブ再生環境でたっぷりお聞かせします。BluRay Diskに収められた音源は、全て、Stereo / DTS-HD Master(5.1) / Dolby Atmos (11.1) / Auro-sD(11.1)にオンザフライで切り替え可能。異なるフォーマットの音質差を聞き比べることができる貴重な機会をお見逃しなく!参加者には抽選でディスクをプレゼント!

Genelec「Aural ID」とはなにか?

Okayasu

全日 12:00-12:30 | Genelec Booth

岡安 啓幸

音響作家/楽器デザイナー/プログラマー


「Aural ID(オーラル・アイディー)」とは ユーザーのパーソナルな頭部伝達関数(HRTF)情報をSOFA(AES69)というフォーマットでファイル化、ID化するサービスです。このファイルを利⽤することでヘッドフォンによるステレオ及びイマ ーシブ・コンテンツを正確にレンダリングすることが可能になるため、すでに多くの仮想現実(VR)とゲ ーム、オーディオのレンダリングエンジンでサポートされはじめています。このセミナーでは、Aural IDの概要から、SOFAファイルの説明、実際の使用方法まで、DSPの専門家であり、プログラマー/音楽家の岡安 啓幸に解説いただきます。Aural IDでのモニタリングがもたらすものは一体何なのか...? 是非このセミナーを通じて体感してください。

 

登壇者プロフィール
国立音楽大学にてコンピュータ音楽、作曲を学ぶ。
自身の創作で培ったデジタル信号処理技術を活かして、これまでにインスタレーション作品のサウンドプログラミングやミュージシャンへの特注楽器製作、ライブ演出システム製作などを手がける。
2016年にPROGRESSIVE FOrMよりアルバム Shin Sasakubo & Akiyuki Okayasu「invisible flickers」をリリース。
https://scrapbox.io/akiyukiokayasu/

次世代ネットワーク・オーディオ「AVB」ベーシック・セミナー

Max

全日 12:30-13:00 | MI7/Synthax Booth

Max Holtmann
RMEインターナショナル・プロダクト・マネージャー


米国電気電子学会(IEEE)が定める、次世代ネットワーク・オーディオ「AVB(オーディオ・ビデオ・ブリッジング)」は、MADIやDanteといった既存の伝送規格と一体どのように異なるのか?AVBを理解するための基本技術情報とプロフェッショナルの現場におけるメリットをわかりやすく解説します。

Immersive Audio : チャンネルベースからシーンベースまで
方法論 / マイクロフォン・テクニック / ワークフロー

Florian

全日 13:30-14:00 | Genelec Booth

フローリアン・カメラー
ORFオーストリア放送協会 サウンド・エンジニア / EBU PLOUDグループ 代表 / AES(Audio Engineering Society) メンバー


イマーシブ最前線の現場で世界的に活躍するORFオーストリア放送協会の録音エンジニア、フローリアン・カメラー氏によるイマーシブ・オーディオに関する本講演は日替わりテーマの三部作構成となっており、イマーシブの「今」を包括的に理解・体験することができます。

 

13日(水)

「チャンネルベース」と「オブジェクトベース」


それぞれのフォーマットのアプローチ方法やプロダクションの相違からみる、イマーシブオーディオの「現状」と「未来」。

イマーシブオーディオが我々にもたらす「未来」とは?

14日(木)

3Dフィールド・レコーディング:その実践の軌跡と実際の音源


フィールド・レコーディングのスペシャリストでもある氏が語る、フィールドにおける理想的なイマーシブレコーディングシステムに関する考察。レコーディング・アングルとプレイバック・アングルの解説はまさに目からウロコ。実際の音源と共に解説いたします。

15日(金)

「シーン・ベース:Ambisonics」


ゲーム、VRなどで使われる「Ambisonics」とは、どのような技術なのか? チャンネルベースやオブジェクトベースとは、どう異なるのか?そして、Ambisonicsの制作にはどのようなツールが必要になるのかをわかりやすく解説いたします。

 

登壇者プロフィール
ウィーン・ニューイヤーコンサートの録音エンジニアとしても活躍。1990年にオーストリア放送協会(ORF)に入社。1995年、プロダクションサウンドとポストプロダクションの分野でスタッフサウンドエンジニア(トーンマイスター)として就任。彼はDolby Surroundにおける初のORFプログラム “Arctic Northeast”をミックスし、以降ORFでのマルチチャンネルオーディオの各方面に携わる。 2008年秋、EBUグループPLOUDの議長に着任。ヨーロッパで、ピークレベリングの代わりとなるラウドネス正規化の導入に成功する。現在、特にイマーシブ・オーディオ(3Dオーディオ)を含むラウドネスとサラウンド音響に関するプレゼンと講演を、国際的に行っている。

PreSonus StudioLiveシリーズIII S ハンズオン・セミナー

Laz-Harris

全日 14:00-14:30 | MI7/Synthax Booth

Laz Harris ラズ・ハリス
PreSonus Audio Electronics APACセールス・マネージャー


ライブ、レコーディングに優れたミキシング体験を提供する米国PreSonus (プリソーナス)社の"StudioLiveシリーズIII S"をご紹介します。APACセールス・マネージャーのLaz Harris氏を迎え、大幅にパワーアップしたFLEX DSPやDAWコントロールなどの新機能を体験していただける内容となっています。また近日リリース予定の新製品のご紹介も予定しています。

GENELEC presents "Immersive Audio"

全日 14:30-15:00 | Genelec Booth

Mick沢口
沢口音楽工房 UNAMAS- Label 代表 / Fellow member AES and ips


録音芸術シーンを「ハイレゾ」「イマーシブ」という切り口で牽引するエンジニア Mick沢口氏が、今年7月にフィンランド ヘルシンキ郊外のシベリウス・ホールにて、GENELECがリファレンス音源とすべくイマーシブ・オーディオで収録した楽曲を、11.1ch(7.1.4) 192kHz/24bitの録り下ろしでご紹介いたします。制作にあたってはUNAMAS Labelとシンタックスジャパン・チームが機材も含め全面協力し現地でレコーディングを行いました。
また、プロデューサーとコントラバス(Cb)演奏は、GENELECの創業者である故イルポ・マルティカイネン氏さんの長男ユーホ・マルティカイネン氏が担当。本セミナーの冒頭にて、ユーホ・マルティカイネン氏もアーティストから見たイマーシブ・オーディオの魅力について話す予定です。乞うご期待!

 

登壇者プロフィール
1971年千葉工業大学 電子工学科卒、同年 NHK入局。ドラマミキサーとして「芸術祭大賞」「放送文化基金賞」「IBC ノンブルドール賞」「バチカン希望賞」など受賞作を担当。1985年以降はサラウンド制作に取り組み海外からは「サラウンド将軍」と敬愛されている。2007年より高品質音楽制作のためのレーベル「UNAMAS レーベル」を立ち上げ、さらにサラウンド音楽ソフトを広めるべく「UNAMAS-HUG / J」を 2011年にスタートし 24bit/96kHz、24bit/192kHz での高品質音楽配信による制作および CD制作サービスを行う。2013年の第20回日本プロ音楽録音賞で初部門設置となったノンパッケージ部門 2CHで深町純『黎明』(UNAHQ-2003)が優秀賞を受賞。2015年には第22回日本プロ音楽録音賞・ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで『The Art of Fugue(フーガの技法)』が優秀賞を、続く第23回では、ハイレゾリューション部門マルチchサラウンドで『Death and the Maiden』が優秀賞を受賞。さらに第24回日本プロ音楽録音賞の前同部門において最優秀賞を受賞、第25回日本プロ音楽録音賞・ハイレゾリュージョン部門「クラシック、ジャズ、フュージョン」において最優秀賞・スタジオ賞を受賞。日本プロ音楽録音賞4年連続受賞の快挙を成し遂げる……ハイレゾ時代のソフト制作が如何にあるべきかを体現し、シーンを牽引しつづけている。

ライブレコーディングの現場で「今」求められているもの

全日 15:30-16:00 | MI7/Synthax Booth

村上 輝生 Teruo "Mu-" Murakami
フリーランスエンジニア


TOTOのアルバム"FAHRENHEIT "でGold Diskを獲得したエンジニア、村上輝生氏 が考える「今」ライブレコーディングの現場で求められているものとは?
本セミナーでは、必須項目である高品位かつ安定した録音システムをどのように構築し運用しているのかをわかりやすく解説します。また、機材の話に留まらず、現場に入る前の準備や、入った後の現場でのコミュニケーションの取り方など、実際の現場から産まれてきた「生のティップス」を、エンジニア視線でご紹介します。ライブレコーディングを行なっているエンジニアだけではなく「録音」全般に関わる全ての関係者必見の内容です。

 

登壇者プロフィール
1955年1月生まれ。大阪芸術大学出身、1977年大学卒業と同時に財団法人ヤマハ音楽振興会入社。EPICURUSホールのPAエンジニアを担当。翌年先輩エンジニアに引っ張られてスタジオ入り、アシスタントとして修業を積み80年からEPICURUSスタジオのハウスエンジニアとして働く。1985年、スタジオを休職して単身渡米、LAにてTOTO、ドンヘンリー等を手掛け、TOTOのアルバム"FAHRENHEIT "でGoldDiskを獲得。帰国後、1986~1995までエピキュラススタジオのチーフエンジニアを務め、その後ヤマハ音楽研究所にて音、映像、MIDI、通信を融合した遠隔セッションや三次元リバーブの研究などを経て1999年に45才で独立。その後、フリーランスエンジニアとなり現在に至る。J-POP、JAZZ、クラシック、ゲーム音楽等、幅広くこなしながら国内外で精力的な活動を続けている。

世界初!ハイレゾ・アンビソニックスのアルバム制作について

Enatsu

全日 16:00-16:30 | Genelec Booth

江夏 正晃
株式会社マリモレコーズ 代表


「ハイレゾ+アンビソニックスで実際にアルバムを制作してみてわかったことをお話しします」
江夏氏は、なぜアンビソニックスという表現方法、しかも、現状最高次数である7次アンビソニックスを選んだのか?また、ハイレゾで7次アンビソニックスという制作環境をどのように構築し、そこにどのような苦労と気づきがあったのか?

アルバム「PIANO Pieces」(UNAMASレーベル/marimo RECORDS)の楽曲を、GENELECで組んだ11.1ch(7.1.4)の再生環境で実際に試聴しながら、前例のない制作から見えてきた貴重なお話を聞くことのできるのは、このセミナーだけです。どうぞお見逃しなく!

またバイノーラルでの再生について、GenelecのAural ID (SOFA)についてもご紹介します。

 

登壇者プロフィール
音楽家、DJ、プロデューサー、エンジニア。エレクトロユニットFILTER KYODAIやXILICONのメンバーとして活動する一方、多くのアーティストのプロデュース、エンジニアなども手掛ける。また株式会社マリモレコーズの代表として、映画音楽、CM、TV番組のテーマ曲など、多方面の音楽制作も行う。ヘッドホンやシンセサイザーのプロデュースなども手掛け、関西学院大学の非常勤講師も勤める。著書に「DAWではじめる自宅マスタリング」(リットーミュージック)などがある。

Softubeライブ&ワークショップ

Kabuki

13日(水), 14日(木) 17:00-17:30 | MI7/Syntahx Booth

Kabuki
音楽プロデューサー


スウェーデンのソフトウェアおよびハードウェア・ブランドであるSoftube(ソフチューブ)製品を用いたライブ&ワークショップ。新時代のミュージック・クリエーションをドイツ/フランクフルトの電子音楽プロデューサーKabukiがライブ・パフォーマンスを交え解説します。

 

登壇者プロフィール

ドイツ・フランクフルトを拠点に活躍する音楽プロデューサー。モジュラー・アーティストとしてジャングル/ジューク/ダブステップといった様々なジャンルを網羅した音楽作品を精力的にリリースする傍ら、Abbey Road Instituteでシンセサイザーの講師を務める。さらにソフトウェア・メーカーにおいては、サンプル・ライブラリーの制作や、ソフトウェア・シンセサイザーのプリセット・プログラミングにも携わっている。