九州大学芸術工学部
レコーディング・スタジオなどミュージック・ビジネスの現場で定番となっているGenelecスピーカーは、様々な研究機関でも活用されている。その先駆けの一つである施設が九州にある。今回、取材に訪れた九州大学芸術工学部の大橋キャンパスにある「音響特殊棟」は同学部「音響設計コース」の研究拠点の一つだが、ここには100台近いGenelecスピーカーを中心とした多チャンネル・システムが早くから導入されているという。「音に関する鋭い感性と高度な知識を備えた音響設計技術者、研究者を養成する」という「音響設計コース」ではどのような研究が、いかなる目的で行われているのか? そして、研究用途でGenelecスピーカーを活用することのメリットとは? 芸術工学研究院 音響設計部門の尾本章教授/博士、山内勝也准教授/博士にお話を伺った。