イマーシブオーディオ対応のスタジオをGenelecで作ってみた

2023 / Session 2

イマーシブオーディオ対応のスタジオをGenelecで作ってみた

〜作ってみたからこそわかる知見とノウハウ〜

MI7グループ主催のセミナーイベント「Media Innovation Workshop | ONLINE」。2023年の第2回目は、可能な限り正確なモニタリングができるような環境を整えるための知見やノウハウを共有するワークショップです。


ゲームの世界ではイマーシブオーディオ(立体音響)を意識した音作りがすでに一般化していますが、音楽への応用はまだ始まったばかり。

一部意欲的な作品が、空間オーディオとしてリリースされていますが、まだまだ試行錯誤が続いている過渡期とも言える状態かと思います。

ヘッドフォンで気軽に聞けるようになったことが普及のきっかけとなったイマーシブオーディオですが、制作においては、実際のスピーカーでのミックス確認がほぼ必須の状態。

ということで、今回は…

「Genelecスピーカー使って実際にイマーシブスタジオを作ってみた!」

と題しまして、ゲーム業界では知らない人のいない株式会社 CRI・ミドルウェアにて音響エンジニアリング・マネージャーを務める本間清司氏、そして、株式会社ツーファイブのエンジニア/ディレクター、太田 将義氏にご登壇いただき、ゲームサウンドや音楽制作者において、可能な限り正確なモニタリングができるような環境を整えるための知見やノウハウを共有するワークショップを皆さんにお届けいたします。


セミナー概要

シリーズ Media Innovation Workshop | ONLINE 2023
講演タイトル イマーシブオーディオ対応のスタジオをGenelecで作ってみた
〜作ってみたからこそわかる知見とノウハウ〜
配信日時 【終了】2023年10月3日(火) 17:00 – 18:30
視聴方法 Zoom (現在アーカイブ準備中)
料金 無料


イマーシブオーディオ対応のスタジオをGenelecで作ってみた

〜作ってみたからこそわかる知見とノウハウ〜

本ワークショップでは以下の情報が得ることができます

▶️ イマーシブオーディオとは?
Dolby Atmosのチャンネル数に関しての解説
なぜたくさんのスピーカーが必要なのか?
ファントムセンターとハードセンター
▶️ イマーシブ対応スタジオ構築事例 ースタジオを作ってみたー
Atmosスタジオの指標
部屋の大きさ 音圧など
遮音、床荷重、静粛性
単管パイプでGenelecを賃貸物件に組む!
▶️ ハードウェア機器の選定とチューニング
Dolby Atmos制作機器、基本セットアップ
GLMのモニターコントロール機能の活用
▶️ アコースティックチューニング
GLMのGRADEレポートの活用
▶️ イマーシブオーディオコンテンツ制作 ーコンテンツも作ってみたー
ミックス作業時の環境
ミックスダウンからデリバリーまで
▶️ Dolby Atmos Musicの制作例 ー音楽コンテンツも作ってみたー
実際の作品を、2chバイノーラルにてお届けします。
注意:ご視聴の際は、必ずPCよりヘッドフォンを使用してワークショップヘご参加ください。
(スマホ環境の場合、ZOOMの仕様により音声をステレオにて楽しむことができません。ご注意ください。)

なお、当日は、本間氏のワークショップに続いて、先日アムステルダムにて開催された世界で最も刺激的なコンテンツとテクノロジーのイベント「IBC 2023」にて発表されたGenelecの新製品に関しても皆さんと情報を共有いたします。
どうぞお楽しみに!

 

 

 

本間 清司 (Seiji Honma)

株式会社 CRI・ミドルウェア
音響エンジニアリング・マネージャー

1997年 avex社からリミックスアルバムをリリース
1999年 東京理科大学大学院 工学研究科 卒業
同年 SEGA AM2にサウンドツールエンジニアとして入社
2009年 CRI Middleware, Inc. 入社

CRIではサウンド関連の技術営業を行いつつ空間音響の研究に携わり、メジャーレーベル向けのリミックス・エンジニアとして300タイトル以上の作品に関わり続ける。

株式会社 CRI・ミドルウェア公式サイト

 

太田 将義 (Masayoshi Oota)

株式会社ツーファイブ
エンジニア/ディレクター

日本工学院専門学校 卒業後、ゼロスタジオに入社。
スタジオ・エンジニアとしてメジャーアーティストものからCM、サウンドトラック等のレコーディング・ミックス業務も経験した後、2009年に株式会社CRI・ミドルウェアのグループ会社である株式会社ツーファイブに入社。
同社ではゲームボイス収録、編集、楽曲制作、ディレクションなどを担当。
携わった作品数は 1000を超える。

[株式会社ツーファイブ公式サイト]


Genelecの自動補正機能「GLM」徹底解説

2023 / Session 1

Genelecの自動補正機能「GLM」徹底解説

〜「真のリファレンス・モニタリング」を実現するために〜

MI7グループ主催のセミナーイベント「Media Innovation Workshop | ONLINE」。2023年の第1回目は、Genelecスピーカーの自動補正機能「GLM」を深堀りするワークショップです。

以前のMedia Innovation Workshop | ONLINEにてルーム・アコースティックをテーマに、部屋の反射をコントロールすることで、いかに理想的なリスニング環境を構築するかというお話を紹介いたしましたが、本セミナーは、その続編として、Genelecのスマート・アクティブ・モニター(SAM)およびサブウーファーで使用できるGLMソフトウェアの自動補正機能にフォーカスして、さらに理想的なモニタリング環境を突き詰めていくために役立つ詳細な情報を皆様と共有して参ります。

コメンテーターとして、prime sound studio formより、チーフエンジニアの森元浩二.氏と峯岸 良行氏をお迎えし、第一線で活躍する音のプロはGLMをどのようにみているのか、どのように活用しているのかをお聞きしながら、GLMの使い方を入口から順番に解説していきます。

室内音響の調整と共にGenelecの自動補正を行うことで、自宅のリスニング環境がどれだけ変わるのか……このセミナーを通じて是非体験してください。


セミナー概要

シリーズ Media Innovation Workshop | ONLINE 2023
講演タイトル Genelecの自動補正機能「GLM」徹底解説
〜「真のリファレンス・モニタリング」を実現するために〜
配信日時 【終了】2023年4月27日(木) 17:00 – 18:30
視聴方法 下記よりアーカイブ動画をご覧ください
料金 無料

セミナー全編をご覧になりたい場合は、下記「アーカイブ全編」ボタンをクリックしてください。

(ログイン不要でご覧いただけます)


 

Genelecの自動補正機能「GLM」徹底解説

〜「真のリファレンス・モニタリング」を実現するために〜

GLM(Genelec Loudspeaker Manager)とは、スピーカー内部にアンプとDSPエンジンを搭載するGenelecのスマート・アクティブ・モニター(SAM)およびサブウーファーで使用できるスピーカー・マネージメント・ソフトウェアです。GLMを使うことで、ボリュームの調整、SOLOやMUTE、リファレンスレベルの設定など、一般的なモニター・コントローラーができるような基本的なモニター管理機能はもちろん、内部温度や入力レベルなど、Genelecスピーカーの「今」の状態や、事前に設定した詳細な内容をGLMの画面を通じて確認したりすることができます。また、ステレオやサラウンド、さらにはイマーシブまで、スピーカー・レイアウトの切り替えなども簡単に行うことができます。

そして、何よりもGLMの最大の魅力としてご紹介したいのが、設置空間での音の鳴り方を測定/解析し、スピーカーを最適化させる強力な自動補正機能と、そのアルゴリズムとなる「AutoCal 2」です。 

本セミナーでは、主にこの部分にフォーカスして、皆様に自動補正を行うべき意義、そして、そこから得られる効果など、他ではなかなか得られない情報を包括的にお届け致します。

皆様は、作成したミックスが他のシステムでうまく再生されないと不満を感じたことはありませんか? それはモニターから出力された音がリスニング・ルームの影響を受けることで変化しているからかもしれません。どんなシステムで再生しても一貫してバランスの取れた優れたミックスを作るためにには、ニュートラルでフラットな周波数レスポンスが得られていることが非常に重要です。

そのような時に役立つのが、このGLMによる自動補正機能です。

部屋の反射や、スピーカーの設置位置が原因で起こる「リスニング・ルームの悪い影響」を出来るだけ補正し「本来聴こえているべき音」に近づけることができます。

このGLMによる自動補正機能は、特別な知識や技術がなくても、誰でも簡単に行えるにもかかわらず、その結果はプロフェッショナルのクオリティそのもの。これはGenelecのスピーカーが世界中のプロフェッショナルに支持され続けていることが何よりの証です。

本セミナーでは、Avexの運営するスタジオ「prime sound studio form」のチーフエンジニアの森元浩二.氏、ならびにMine-Changこと峯岸 良行氏をコメンテーターとしてお迎えし、GenelecのGLMに関する以下のトピックをご紹介いたします。

  • GLMとは?
  • GLMの操作方法
  • AutoCal 2による測定方法
  • 測定結果の確認方法

さらにセミナー後半では、他では聞けないGLMの設計思想や深堀り解説を、フィンランドのGenelec本社のR&D Director、Aki Mäkivirta氏から解説いただきます!

部屋の反射をコントロールして、アナログ領域で室内音響を調整することは非常に重要ですが、同時に、吸音パネルなどを使ってルーム・アコースティックを「完璧に」コントロールすることは、現実問題として「限界」があります。

本セミナーでご紹介するGenelecのSAM(Smart Active Monitor)システムで使用できるGLMソフトウェアは、室内音響に課題を抱えている皆様のお役に立つことができるソリューションです。

吸音パネルを使ってのルームアコースティックの調整と合わせて、スピーカーの自動補正機能を使うことにより、誰でも簡単に信頼できる出音によるプロフェッショナルなモニタリング環境を手に入れることができるようになります。

Genelecのスタジオ・モニター、そしてGLMソフトウェアによって、ミックス作業時に正しい判断を迅速に行えるようになり、より効率的な業務を行うことが可能となります。またそれは、作品のクオリティを向上させるために重要となるクリエイティブな作業により集中できることを意味します。

本セミナーの内容が、音を生業にするすべての皆様への一助になれば幸いです。

 

 

 

森元浩二. / Koji Morimoto

エンジニア、ミキサー

1985年〜リットーミュジック Avic Studio。1987年〜サンセット・ミュージック。
1991年〜Studio Sound DALI。1999年〜I to I Communications。
2002年にavex entertainmentのスタジオ、prime sound studio formを設立。チーフエンジニアとして、浜崎あゆみ,DA PUMP,三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなどの作品に携わる。
現在、特定非営利活動法人日本レコーディングエンジニア協会の副理事を務める。

[prime sound studio form公式サイト]

 

Mine-Chang (Yoshiyuki Minegishi)

2005年、初のプロデュース作品がコカ・コーラのCMに抜擢され、J-POPチャートで1位を獲得。作曲家としてLittle Glee Monsterや桜坂46などのアイドルグループの作品に携わるほか、トヨタ、三菱、JT、任天堂などの広告音楽も手がける。
2012年からprime sound studio form所属エンジニアとして活動、ミックスエンジニアとして多くのアーティストの作品に携わる。またイマーシブサウンドテクノロジーをいち早く取り入れ、映画や舞台の3Dサウンドを制作してきた。

近年はミキシングの経験を生かし、音楽スタジオの音響や音響機器の調整も行う。

名古屋芸術大学サウンドメディア・コンポジションコース非常勤講師。

[prime sound studio form公式サイト]